第1回 どうしてこの塾ができたのか

NEW!2019/08/2013:4932人が見ました

では授業が始まります

皆さんこんにちは。ようこそ[チカラボ教室]の第1回目の授業にお越しくださいました。私が塾長の和氣です。さて突然ですが、この住宅デザイン塾は皆さんのデザイン力の向上が目的ではありません。皆さんに、この塾が何のために存在し、何を目的としているのかを知っていただくために、まずは私の子供の頃のことからお話ししたいと思います。

 

つくることは楽しかった

私は1971年栃木県に生まれました。子供のころはつくることが好きで、近所の建築現場から拾ってきた木材の切れ端で秘密基地や隠れ家をつくって遊んでいました。近所の家とブロック塀の間の約1mのスペースにつくった秘密基地の中でロウソクを灯し、仲間とトランプをした様子は今でも鮮明に思い出せます。他人の敷地に勝手に秘密基地をつくって火遊びしているのですから怒られるのも当然ですが、残念ながらその日の内に撤収を命じられました。でも、工夫しながら自分たちのお気に入りの空間をつくるということが楽しくてしかたありませんでした。

こうして塾ができた

そんな私が大人になり、この15年で約80棟の住宅デザインをする機会に恵まれました。子供の頃の自分が今の自分を見たらきっと羨ましく思うでしょう。たくさんの人の協力を得ながら、本物の家をつくれるのですから。でも、大人の私はその羨ましい状況にあまり満足感を得られずにいました。子供のころのあのワクワク感には敵わないのです。もっとイキイキ、ワクワクして仕事をするというのは叶わぬ夢なのかと悩んでいました。そんな時に出会ったのが陶芸家 河井寛次郎の言葉「暮しが仕事 仕事が暮し」です。私は「人生はつくることそのもの」と解釈しました。彼の仕事(作品)には私が探していた大人のワクワク感がありました。「あっ、大人もワクワクしていいんだ」私はそう思いました。そして、この言葉を自分の人生の中でも体現しようと決意しました。そして、まわりのつくり手にもそれを広げることができたらみんながハッピーになるはず。それを実現する場として2016年「住宅デザイン塾」を始めたのです。

 

 

まとめ

このような経緯でスタートしましたので、住宅デザイン塾はデザイン力の向上が目的ではありません。一人でも多くのつくり手が、よりイキイキすることを目指しています。住宅デザイン力の向上はその手段です。イキイキしたつくり手が増えれば、住宅業界は無理な力を使わなくても内側からどんどん理想の方向に向かっていくと信じています。そしてそれは社会全体に広がるはずです。 さあ今回の授業はここまでです。 次回第2回は「住宅デザインへの誤解を解く」です。 8/21(水)にまたここでお会いしましょう。

 

 

 

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