「調光スイッチは必須アイテム」ということを知っていますか?
皆さんは、照明の打ち合わせの中で「ここは調光式にしませんか?」と提案したことはありますか? 特にダイニングテーブルの照明は「調光スイッチは必須」と考えています。
何故か。それは、食卓テーブルの明るさを変化することで、「暮らしの満足度が飛躍的に上がるから」です。
小さなお子様がいる家庭。お誕生日にケーキを買ってロウソクを立てて吹き消すシーンを想像してみて下さい。ロウソクに火を灯し全部吹き消したら「真っ暗」。そして、すぐに電気をつける。余韻に浸るのはほんの一瞬だけ。調光スイッチがあれば、ロウソクを消した後も暗くならない明るさに調整することが出来ます。どちらがお子様にとってより印象的なお誕生日会になるかは、言うまでもないでしょう。
例えば、大切なゲストを呼んで食事をするシーン。食事の進行に合わせて明るさを変える事で、ゲストに気づかれないで心地よさを演出することが出来ます。お腹が満たされ、まったりとした時間になる頃に明るさを少し下げる。明るさを少し下げるだけで、落ち着いた雰囲気を演出できます。ここは奥さんの腕の見せところ。テーブルキャンドルを灯す演出も効果が倍増します。
仕事で夜遅く帰宅したお父さん。そんな時は、我が家がビストロに変身。照度をぐっと落とし、お酒とあて。明るい必要はまったくなくて良いんです。むしろ暗い方が睡眠に向けてシームレスに誘導する効果もある。しっかり休んで、また明日は元気に行ってらっしゃい。
調光スイッチを設置する時に注意することは一つだけ。調光対応の光源を選ぶこと。
白熱電球はOK。蛍光灯はNG。LED照明は調光の可・不可の表示が必ず明記してあります。ここをチェックすることです。
そして、食卓照明選びで最も大切な事は、「演色性」。
以下の3枚の写真を見てください。
上記3枚の写真の差は、照明の違いです。
写真の左は一般LED、右は高演色LED。
前回の「ダイニング照明の『イロハ』②」を参照にして、演色性と調光スイッチの組み合わせを考え、最高の食卓照明の提案につなげて頂ければ幸いです。
例えば、白色の光を調光し照度を落とすと、驚くほど陰気な雰囲気になってしまいます。光源を選ぶことは、調光をする以前に重要な作業です。
そして、調光するスイッチは「シーンコントロールスイッチ」
機能の特徴は各照明メーカーのスペックを比較するのも良いでしょう。
最近はBluetooth搭載でスマホがスイッチになり、調光・調色まで出来るコントローラースイッチもあります。便利ですし、見た目もスッキリ。
光を操るスイッチと光の質を考えると、我が家の食卓のグレードは飛躍的にアップします。
毎日集まる場所だからこそ、皆が食事を楽しむ場所だからこそ食卓照明のコントロールは重要な役割を担う仕事をしてくれます。
株式会社灯り計画
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