〇〇の間隔が住み手のストレスを軽減する

2020/05/2915:57244人が見ました

今、社会状況の変化でストレスを感じている人は多いと思います。

そんな中、住空間に「やすらぎ」を求める声は日増しに大きくなっていますね。

話は飛びますが15年前、建築家吉田桂二さんは自身が主宰する木造建築学校の中で、全国から集まったの当時の若きつくり手たちに強く訴えました。

「空間をして何を語らしめるのかを追求せよ」と。

その中の若きつくり手の一人だった私は、今その言葉を思い出し、「住空間にやすらぎを語らしめる方法」を皆さんにお伝えしようと思い立ちました。

はっきり言ってしまえば、その方法は無限にあります。

しかし、ここでは日本の木造建築にとって最も重要でしかも効果のある方法を一つご紹介します。

それにはあるものの「間隔」が鍵になります。

この図をご覧ください。

あなたはABCのどれに一番「やすらぎ」を感じますか?

そう、Cですよね。

これは住宅の「柱の間隔」を変えて描いた住宅空間のイメージスケッチです。

全体の大きさと中に描いている人の人数は変わりありません。

ただ、柱の間隔が3種類で描いてあるだけです。

柱の「間隔」は住み手に「やすらぎの度合い」を伝える事ができるのです。

自分がつくる住宅は大壁(柱を壁の中に隠す方法)なので柱の間隔は関係ないと思われる人もいるかもしれません。

でも、人の感覚は実はとても鋭敏であり、大壁であろうと中にある柱の間隔を感じ取っているのです。

あの建築家安藤忠雄氏の建築手法で面白い話があります。

一見コンクリートの塊のように見える建築は、実は日本伝統の柱梁の建築技法を意識して設計しているのだと。

だからこそ、他のコンクリート建築とは全く違う高尚な空間性を持っているのでしょうね。

 

ルスカデザイン 和氣正頼

https://www.ruska-design.com/

 

一覧へ戻る