高齢者の照明対策

2020/07/2213:5440人が見ました

今回は、「加齢によって最適な明るさと照明は変わる」というテーマで解説していきたいと思います。

さて皆さんは、45歳を境に目の退化が進むということを知っていますか? それに伴い、例えば必要な明るさも大きく変化してくるのです。

 


こうしたことがなぜ起こるかというと、高齢に伴い、目の水晶体が白濁し黄色に変色します。これにより、目は眩しさを感じやすくなる一方、明るさを欲するようになります。

実は視力の分野では、40歳を境に高齢者の部類に入ります。目の退化は予想以上に早くから始まっているのです。  

読書などの机上面作業に必要な明るさは、一般的に40歳を過ぎたら、年齢に10を掛けた数字が適正照度と言われています。つまり40歳で400ルクス、80歳で800ルクス。40歳と80歳では、必要照度に倍の差が出ます。さらに、加齢による色覚の変化も無視できません。年齢が高くなるほど、青系統の色覚が鈍くなり、赤系の明度が上がるともいわれています。

 

高齢者の「眩しさ」問題はなぜ起こる?

そして、一番厄介なのが「白内障」=水晶体が白く濁ってくる病気です。実に60歳台で70%、80歳台で100%の確率で発症します。白内障を発症すると、途端に「眩しさ」が気になりだします。

 

 

原因は「光の乱反射」。皆さん経験があると思いますが、雨の日のドライブで、油膜がギラギラして視界が悪い車のフロントガラスを通したような見え方になります。

天敵は直接光。その中でも特にダウンライトが眩しさを感じやすい傾向にあるのでは?と予想しています。

 

60歳くらいまでの天井の見え方

80歳を超えた方の浅型のダウンライトの見え方(イメージ)

それは何故か? 安いLEDダウンライトは浅型が多く、LEDの光源が直視できてしまいます。だから眩しさが倍増してしまうのです。

そんな時は、深型の器具を選ぶ。もしくは、グレアレス(眩しさを抑えた)の器具を選ぶと眩しさを軽減することが出来ます。

 

   光源が直視できないタイプの照明が望ましい

 

そして、間接照明を取り入れ、天井面や壁面に光りを当てて、空間が明るく感じる「明るさ感」を作る事がポイントです。

誰にも必ずやって来る「白内障」。事前に対策を取る方法を知っているだけで老後生活を見越した快適な暮らしの計画を提案することが出来ます。明るさを確保する照明ですが、不快を取り除くことが出来るのも照明です。

 

 

株式会社 灯り計画

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