部屋を区切らない間取りの考え方

2019/03/2510:35333人が見ました

はじめまして、N-BRAND(エヌ・ブランド)建築家の名越です。

N-BRANDでは、お施主さまのご要望に合わせ、空間を大胆に活用したご提案もしています。

今回は、ギャラリーやアトリエとしての用途を重視した事例をご紹介します。

 

「住まない家」の間取り

両隣を住宅に挟まれた、細く深い土地。ご親族から受け継いだこの土地には、もともと一般的な住居が建っていました。

一方お施主さまはご家族とマンションにお住いで、老朽化も進んだこちらの住居は、取り壊して定年後の趣味の空間として活用することをご希望でした。

趣味の機織りを楽しむ工房と、作品を展示し、ときには貸し出すことも想定したギャラリー。そして友人を招待し、食事ができるスペースがあれば十分とのこと。

そこで空間をギャラリー・工房・収納・LDKの4つに分けることを考えました。

 

連続する4つの「箱」

この建物は、寝室や浴室など、壁を設置して区切らなければならないスペースが少ないことが特徴。

そこで空間を広く感じられるよう、建物全体を4つの箱を並べたような形にし、ゾーンごとにギャラリー・工房・収納・LDKの役割を持たせました。

全体はひと続きでありながら、個性豊かな4つのスペースはそれぞれの用途に応じた活用しやすい空間となっています。

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