毎月1日に発表される住宅ローン金利。
当月にならなければ正確な金利はわかりませんが、「どうにかして来月分の金利を予想し、お客様にお伝えできないだろうか」と考える建築事業者様も多いはずです。
そこで今回は、住宅事業に長年携わり、住宅ローンに精通する石川 仁健が、フラット35の金利予想を行います!
2022年2月金利は0.08%も高くなる!?
2月金利は、フラット35・フラット20ともに今月より0.08%プラスの1.38%、1.26%と予想しました。
金利予想理由
こちらの金利を予想する際に活用した資料は、住宅金融支援機構が毎月発表している「貸付債権担保住宅金融支援機構債券」になります。
「フラット35」の金利は、この機構債の金利をベースに、住宅金融支援機構と、フラット35を販売する金融機関の利益分の金利を上乗せして決定されます。
ここで重要なのは、機構債に示されている「表面利率」であり、前月と今月の表面利率の差が、翌月の金利に反映される可能性が高いといわれています。
例えば、前月の表面利率が0.36%、当月の表面利率が0.3%の場合、その差は0.06%なので、来月のフラットは今月と比べて0.06%低い金利になる、といった具合です。
こちらを2022年2月の金利予想に当てはめると、
比べると0.08%上がっているため、来月のフラット35の金利は1.30%から0.08%高い1.38%と予想される、という仕組みです。
しかし、今月のように機構債が前月と比べて0.08%もアップしていることはめずらしく、2017年12月以降初めてのこととなります。
金利が下がる場合はそのまま下がることも多いですが、金利が上がる場合は調整が入る可能性がありますので、実際にはもう少し金利が低いかもしれません。
とはいえ、2022年2月の金利は上がる可能性が高いと思われるでしょう。
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