「トランスペアレンシー」というアクリル家具のメーカーがあります。
このショールームに訪れたとき、アクリルに大小の穴を空けた素材がありました。何かの実験に使ったようです。そこで、この素材の下から照明を当ててみました。使ったのは2Wの小さなスポットライト。穴の傷に光が乗り素敵なオブジェの完成。
素材に光を組み合わせると思わぬ発見と出会います。それには、常に想像を働かせる「癖」が必要ですが、まぁ、これも慣れ。私は光の専門家ですから、常に光と向き合っています。皆さんに強要はしませんが、ひと味違う空間デザインを完成するにはアイディアの組み合わせの数が多ければ多いほど多彩になると思います。光はその中のアイテムの一つです。
光は日常生活で欠かすことの出来ない存在です。ですから、光と向き合うことは日常に直結して向き合うことにつながります。しかし、厄介なのは、光自体は目に見えないので、常に何かと組み合わせる必要があります。この考えが弊社の特徴です。明るくするだけが光の仕事では決してありません。
ポイントはこの素材に合った光源のチョイス。仕上がり(見え方)が大きく変わります。興味がありましたらお問い合わせ下さい。今回は手のひらサイズのスポットライトで実験したのがたまたま上手く行ったのですが、予想通りに行かない方が多いです。
その時はイメージを膨らませ、色々な光源で実験を繰り返します。光の当てかたは、下からが良いのか?上から?横から?遠くから?近くから?色々試します。
案外身近にある素材が絶大な演出効果を生むことだってあります。だから、光は面白いのです。
テープライトでも実験してみました。テープライトの光の色は白色。そこに100円ショップで売っているマニキュアを適当に塗って色を付けてみたのがこれ。
うすいピンクのグラデーション。マニキュアは結構濃い色だったけれど、光を通すとうすくなることがわかりました。
桜色なのでその季節になったら使えそうなところを探してみようと思います。それまでは、光アイテムの引き出しに中にしまっておきます。
夏なら寒色系の色にすると爽やかな演出が可能となるでしょう。フルカラーのテープライトも実験用ならamazonで安く手に入るのでそれで実験しても良いでしょう。「フルカラーテープライト」で検索すると複数ヒットします。
しっかりとしたフルカラー照明を選ぶなら、エイテックスを選びます。商業用ですが、住宅環境で使うから面白い驚きの演出が高いクオリティで実現できると思います。是非、試してきて下さい。
株式会社 灯り計画 三原 慎一
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