~ 明るさを考えるのではなく、心地良さを考える ~
あなたは照明設計というとどんなイメージを持ちますか? 平面図に照明設計図を重ねる? 照明プランボード? 電気回路図? 照明器具を選ぶ? 様々な答えが返ってきそうです。
灯り計画が考える照明設計はこんな感じです。
少しだけ贅沢なひかりを使い、
暮らしの満足を提供。
ちょっと自慢出来るデザインを考え、
暮らして楽しい空間を創る。
「おっ! なんか良いね!」
この、なんか良いね に 「ふむふむ、なるほど」 と言う、裏付けをしっかり伝える。
ひかりは目に見えるものではありません。
ひかりが何かにあたる対象物が必要です。
その対象物によってひかりの「質」を考えます。
「質」とは、ひかりの量、色、広がり、位置、眩しさ等沢山の検討項目から求められます。空間の優先順位を付け、その空間に滞在する人の好みも加え設計します。
「なんか良いね。。。」 のひかりの裏付け。
ホテルのエントランス、雰囲気の良いレストラン、リラックスできる珈琲店も、回転寿司も、今や世界中に店舗を持つ庶民的な日本のファッションブランドも、
ひかりに拘りを持って空間演出をしています。
目に見えない心理に響く計画が照明設計の真髄。
作業は仕上げの微調整まで多岐にわたる。
だからこそ、
拘りのある器具選定と設計を行う必要があると考えます。
レストランでのちょっと贅沢なひとときには、巧みに操られた照明で空間を演出しているのです。
キャンドルが映えて(調光)、料理が美味しく見えて(演色)、相手の表情がわかり(配光)、窓の外の夜景がきれいに見える(グレア)。
ここに時間の移ろいに合わせて明るさが変わる(制御)を加える事も設計の要素です。
このようにひかりを操る術が「照明設計」です。
ここに 「快適性」 と 「心地良さ」をひかりで作り上げることに意味(価値)が出てきます。
これを、新しい暮らしを考える人に丁寧に説明し、理解して頂き、納得してもらうことが私たちの役割です。
どうですか? 少しは照明設計とはどういうものかを感じましたか? 感じて頂けたあなたは、この先に進む準備が整った証です。 ただ、明るくするだけではないんです。そして、ひかりを考える上でどうしても必要な3つのポイントがあります。
それは、「役割」 「可能性」 「必要性」。
これを、切り分けて考える必要があります。
「役割」
ひかりには様々な「役割」の考え方があります。
明るくする、雰囲気を作る、高揚させる、リラックスさせる、陰影を作る、影を楽しむ、防犯、演出等など。大雑把に考えても様々な優先順位や切り口があります。今までは、照明に求めるものは一番が「明るくする」でした。これからは、ひかりに何を求め、何に期待出来るかです。ひかりの視点で考えるたり、ひかりがあたる「モノ」の視点で考えるとその答えが見えて来ます。
「可能性」
ひかりには無限大の可能性があります。それは、明るさを取る以外の役割を考えることで見えて来ます。ベースになる事はとてもシンプル。
「何にwhat」「どうhow」だけです。
どんな素材にどうひかりを当てるとその素材が美しく見えるかです。
理想の空間にはどんなひかりがあれば良いかを考えます。これが要の部分です。
「必要性」
ひかりの可能性を実現するためには、照明設計図が必要になります。
拘りのあるお施主様、照明の提案要素が多いお施主様、高額物件、広い間取り、逆に狭小等の照明設計業務がこれにあたります。
「企画・計画図書と合わせて実施照明設計図を作成する必要がある」
「器具選定の根拠と裏付けが欲しい」
「インテリア空間をグレードアップさせたい」
このように現場に落とし込むには照明の「実務設計図書」の作成が必要になります。
いかがでしょうか?
照明設計は明るさを考えるよりも、「心地良さ」を考える。
という考え方をお伝えしました。
株式会社灯り計画
https://design-akari.com/
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