毎月1日に発表される住宅ローン金利。
当月にならなければ正確な金利はわかりませんが、「どうにかして来月分の金利を予想し、お客様にお伝えできないだろうか」と考える建築事業者様も多いはずです。
そこで今回は、住宅事業に長年携わり、住宅ローンに精通する石川 仁健が、フラット35の金利予想を行います!
2022年4月金利は、先月より若干低くなる可能性が高い!
4月金利は、フラット35・フラット20ともに今月より0.02%マイナスの1.41%、1.29%と予想しました。
金利予想理由
こちらの金利を予想する際に活用した資料は、住宅金融支援機構が毎月発表している「貸付債権担保住宅金融支援機構債券」になります。
「フラット35」の金利は、この機構債の金利をベースに、住宅金融支援機構と、フラット35を販売する金融機関の利益分の金利を上乗せして決定されます。
ここで重要なのは、機構債に示されている「表面利率」であり、前月と今月の表面利率の差が、翌月の金利に反映される可能性が高いといわれています。
例えば、前月の表面利率が0.36%、当月の表面利率が0.3%の場合、その差は0.06%なので、来月のフラットは今月と比べて0.06%低い金利になる、といった具合です。
こちらを2022年4月の金利予想に当てはめると、
比べると0.02%下がっているため、来月のフラット35の金利は1.43%から0.02%低い1.41%と予想される、という仕組みです。
先月は表面利率の差どおり、0.08%金利が上昇しましたね。
思わぬ上昇っぷりに、住宅ローンを案内される立場にある住宅事業者の皆様もびっくりされたのではないでしょうか。
金利がお客様が想定している金利よりも大幅に上がってしまった場合、お客様からのクレームにつながる可能性も十分に考えられます。
そういったトラブルを防ぐ意味でも、お客様に住宅ローンをご案内する際は、ご案内時と融資実行時の住宅ローン金利に差が出てしまう旨を事前にきちんとお伝えしておくことが大切です。
まとめ
今月は0.02%金利が下がる予想となっていますが、それでも1.41%と高めです。
金利が1.4%を上回るのは2016年2月以降初となるため、徐々に金利が高くなっていることがお分かりかと思います。
来月は一旦金利の上昇が抑えられると考えることもできますが、今後も金利の動向は細かくチェックしておきましょう!
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