毎月1日に発表される住宅ローン金利。
当月にならなければ正確な金利はわかりませんが、「どうにかして来月分の金利を予想し、お客様にお伝えできないだろうか」と考える建築事業者様も多いはずです。
そこで今回は、住宅事業に長年携わり、住宅ローンに精通する石川 仁健が、フラット35の金利予想を行います!
2022年5月金利も、先月に引き続き高くなる可能性が極めて高い!
5月金利は、フラット35・フラット20ともに今月より0.04%高い1.48%、1.35%と予想しました。
金利予想理由
こちらの金利を予想する際に活用した資料は、住宅金融支援機構が毎月発表している「貸付債権担保住宅金融支援機構債券」になります。
「フラット35」の金利は、この機構債の金利をベースに、住宅金融支援機構と、フラット35を販売する金融機関の利益分の金利を上乗せして決定されます。
ここで重要なのは、機構債に示されている「表面利率」であり、前月と今月の表面利率の差が、翌月の金利に反映される可能性が高いといわれています。
例えば、前月の表面利率が0.36%、当月の表面利率が0.3%の場合、その差は0.06%なので、来月のフラットは今月と比べて0.06%低い金利になる、といった具合です。
こちらを2022年4月の金利予想に当てはめると、
比べると0.04%上がっているため、来月のフラット35の金利は1.44%から0.04%高い1.48%と予想される、という仕組みです。
今月の金利は、予想よりも実際の金のほうが高くなり、フラット35において1.44%となりました。
しかし、来月は社会情勢やインフレなどに影響され、さらに金利が高くなることが予想されます。
そのため、今回予想した金利よりも、実際の金利が高くなる可能性も十分にあることを認識しておく必要があります。
実際、金利がお客様が想定している金利よりも大幅に上がってしまった場合、お客様からのクレームにつながる可能性も十分に考えられます。
そういったトラブルを防ぐ意味でも、お客様に住宅ローンをご案内する際は、ご案内時と融資実行時の住宅ローン金利に差が出てしまう旨を事前にきちんとお伝えしておくことが大切です。
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