『らしさ』って?〜会社のブランド力を上げるには〜 #2

2022/06/2013:4185人が見ました

こんにちは、シンミドウの武田です。

前回、社風力を上げるために重要な5つの項目をご紹介しました。

 

経営において、「ヒト」は切っても切り離せない存在ですが、組織の一員だという自覚を全員が持ち、同じ方向を向いて前進することは決して容易なことではありません。今回は、その『社風力』に関わる5つの項目について解説します。

 

①共通の価値観(ビジョン・理念・世界観)


皆が同じ目標に向かって取り組む中で、『共通の価値観』はまず持っておきたいもの。一言で価値観と言っても、色んな視点での価値観があると思いますが、ここではビジョンや理念、世界観が分かりやすい例でしょう。社内では、色々なスタッフが様々な仕事に取り組んでいると思いますが、その全ての業務の根底にある、根本的な考え方は全社員が共通して理解しておく必要があります。

 

②共通の危機感(ギャップの認識・権限の移行)


社員数や売上が増えてくると、「売上目標や実際の数値など、幹部しか知らないことが多い」ということがよくあります。もちろん、若手社員に売上など全て開示するのは少し生々しすぎる、という考えもあるかもしれませんが、目標と現状を知るためには、これは非常に大切なことだと言えます。

 

『共通の危機感』は他にも、

・基本的な社内でのやり取りは全員が見えるチャットで行う

・日報など、個々で感じたことや体験したことを共有する機会を作る

などでもたらすことができます。

 

社歴を問わず、社内で様々な意見をインプット・アウトプットすることにも繋がりますし、誰かの案件に関わるご指摘や良い対応例があれば、それを自分ごととして捉える機会にもなります。売上など経営に直結する部分においても、幹部や役職者しか感じていなかった危機感を全社的に持つ仕組みを作ることで、全員が自分ごととして意識することができるのです。

 

③自信と信頼


 

新入社員や若手社員が、上記の2つをできるだけ早くから実感できるようになるにはどんな工夫が必要なのでしょうか?「言葉遣いや服装など、印象を褒める」「社員への期待を口に出し、任せる」いずれも決して難しいことではありませんが、実践できている企業は実際あまり多くないかもしれません。『自信と信頼』を築く環境を作ることが、結果的に各々の発言量を増やし、当事者意識を向上させ、全社的な社風力強化にも繋がっていくのです。

 

④高い欲求水準(目標設定、断捨離)


チームや個人で目標を設定することは非常に大切ですが、その目標に沿った定期的な進捗確認・すり合わせを行うことも同じくらい大切です。各プロジェクトに関わるメンバーだけでなく、部門ごとなどで進捗確認を行い、週1回のKPI管理に加えて、リーダー(社長)とのすり合わせや、半期ごとの振り返りなど、全員が目標と現状を常に理解できている状態が好ましいです。

 

⑤感謝の気持ち(ホメる文化)


「会社」という組織の中で、公平な評価やチーム意識を考えた時には、『感謝の気持ち』は常に意識すべき項目だと考えています。当たり前を当たり前のこととして認識するのではなく、今ある全ての環境に感謝することで見えてくるものがあるかもしれません。若手だから小さいことでも褒められる、役職者だから普段の仕事では褒められないなど、周りの当たり前を一度疑ってみると、感謝できる項目がより増えるのではないでしょうか?

 

今回は『社風力に大切な5項目』について解説しました。自分自身が変わろうとすることで、誰かを変えることもできます。そして、それが会社全体に浸透すれば、会社としての社風力が上がり、ブランディングの結果として社外での自社のイメージを浸透させられる日も遠くないのではないでしょうか?

 

シンミドウでは、このような社風力を上げるブランディングやご支援なども行っています。詳細を知りたいご担当者様は、お気兼ねなくご相談ください。

 

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