夏の日射遮蔽について② 

2019/06/2222:021087人が見ました

夏の日射遮蔽について今回はもう少し詳しくお話します

窓の日射遮蔽を考えるのは

窓ガラスとその付属部材(外付けブラインドや和障子等)で決まる日射熱取得率と

窓面積 庇の補正係数 方位係数 をかけたもので決まるのは前回お話をしました

では具体的にその日射熱取得率はというと

自己適合宣言ではもう少し違う数字になりますが

一般的には 一次消費エネルギーのWEB算定 建築研究所の資料によれば 下記の数字になります

 

 

数字は大きいほうが沢山太陽熱を入れます

小さい方が太陽熱を入れません

 

外付けルーバーをつければ

日射熱取得率は0.15以下になるのです

私が設計をするなら

外付けルーバーは必須です

冬はルーバーを開いて太陽熱を入れて

夏はルーバーを閉じて太陽熱をさらに

 

一方庇はどうか?

庇の長さによりますが

0.50から0.60くらいの値になります

という事は?

 

庇をつけるより 外付けルーバーをつけた方が

日射を遮るには有効なのです

 

外付けルーバーをつけて 庇をつけるとどうなるのか?

これは掛け算になります

0.15×0.6であれば 0.09となり

日射遮蔽にはとても有効になります

 

また、最近は太陽高度が少し下がっている

5月や9月も暑い日が続きます

そうなると 固定の庇では対応できないことがあります

簾やシェードなどを、窓に太陽熱が当たらない高さまで

降ろしたり外付けルーバーの設置が有効になります

 

 

こんな数字と遮蔽方法をしっかりと事前に検討ながら設計とシミュレーションを行うことが重要です

を行うことが夏の快適な室温に繋がります

 

省エネ計算上 考慮されない

窓の外側に簾やグリーンカーテン

窓の内側にハニカムサーモスクリーンや断熱遮熱カーテン

やレースカーテンなどの設置も

実際の室温低下には有効です

 

是非 設計だけでなく 暮らし方の提案もしてみてください!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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