前回のコラムでは住宅の品質に関して発信しました。
インスペクターである私からは、まず現場の施工品質担保に関することを
説明していきたいと思います。
施工品質を担保する一つとして、検査が挙げられるのは間違いないでしょう。
あくまでも施行品質担保の一端を担うという意味ですが
検査で大切なことは下記の3つであると言えます
1:設計図書との整合性を確認すること
2:施工が正しいか確認すること
3:チェック漏れのない検査を実施すること
上記の大切なことを踏まえて検査を実施していくには
当たり前ですが・・設計図書が理解できていることが必要最低条件ですよね
しかしながら、手元にある設計図書を隅々まで読み込んでいる監督さんが
実に少数であることに、まず驚きます
本来、現場は設計図書の内容に従ってモノを作っていきます
ですが以前から、低層住宅業界では
それを司る現場監督が、「設計図書の内容が正確にわからない」状態で
工事が進んでしまうことが恒常化されています
それはなぜでしょうか?
一つの答えとしては、職人さんがやってくれているからです
現場監督がわかっていなくても作業自体をするのは職人さんですから
低層住宅業界では「それが普通」です
いわゆる「お任せ状態」ですね
ですから、「本当にその施工は正しいですか?」と聞かれると
返答できない現場監督が多いのです
この表を見たことはあると思いますが、設計図書の一部である構造に関する標準仕様書ですね。
この内容、すべて明確に理解できていますか?
残念ながら、完璧に理解をしている現場管理者は少ない(ほぼいない)と思います
そうであれば、施工が正しいかどうか・間違っているか、を正しくジャッジ出来る現場監督はほぼいない。
ということになりますね 。
答え。
「設計図書を読み込み、内容がわからないものを一つずつ学習していく」