工務店のLINE活用術5選!運用のコツやメリットを紹介

2025/12/1614:2312人が見ました

こんにちは。プロフィール株式会社の浅見です。
こちらのルームでは、住宅業界の皆様にとって有益なLINE活用の方法やデジタルマーケティングのポイントやコツについて、お伝えしていきます。

少子高齢化の進行により、住宅を新築する世代は年々減少しています。

さらに円安の影響を受け、建築資材や人件費の高騰が続くなど、工務店を取り巻く環境は決して楽観できるものではありません。

こうした状況の中で、これまでと同じ集客方法や顧客対応だけでは成果を出しにくくなってきています。

加えて、大手ハウスメーカーとの差別化も、地域密着型の工務店にとって重要な課題の一つです。

「人手不足で日々の業務が回らない」
「問い合わせ対応をもっと効率化したい」
「一度接点を持ったお客様と、継続的な関係を築きたい」

このような悩みを抱えている工務店経営者や担当者の方も、多いのではないでしょうか。

 

本記事では、工務店がLINE公式アカウントを導入すべき理由をはじめ、具体的な活用方法や実際の事例を交えながら分かりやすく解説していきます。

新しい顧客対応・集客のヒントとして、ぜひ最後までご覧ください。

 

工務店でLINE公式アカウントを導入すべき理由

これまで多くの工務店では、チラシ配布や電話営業、住宅展示場での接客といった手法が、主な集客の中心となってきました。

しかし現実には、チラシは目を通されにくく、電話営業はつながりにくいのが実情です。さらに、展示場へ足を運んでもらうこと自体が、お客様にとって高いハードルになりつつあります。

加えて、家づくりは検討期間が長いという特徴があります。そのため、一度きりの接点で終わらせず、お客様との関係を継続的に築いていく仕組みが欠かせません。

ところが、多くの工務店は少人数で運営されており、日々の業務に追われる中で、丁寧なフォローや継続的な情報発信にまで手が回らないという課題を抱えています。

 

そこで、こうした課題の解決策として注目されているのが、「LINE公式アカウント」です。

国内で約9,800万人(2025年3月末時点)が利用しているLINEは、日常的に使われているコミュニケーションツールだからこそ、情報を手軽かつタイムリーに届けることができます。


メッセージの開封率も約60%(当社調べ)と高く、忙しいお客様とも自然な形で接点を持ち続けることが可能です。

さらに、LINE公式アカウントを活用すれば、問い合わせ対応や情報配信の自動化が実現でき、限られた人員でも効率的な顧客対応が期待できます。

 

リッチメニューによる常時メニュー表示や、クーポン配信、タイミングに合わせて自動送信できるステップ配信などを活用することで、見学会や相談予約への導線づくりもスムーズになります。

検討期間が長く、継続的な接点づくりが成果を左右する工務店にとって、LINE公式アカウントは今や欠かせないツールと言えるでしょう。

 

工務店でLINEを活用するメリット

ここからは、工務店がLINE公式アカウントを導入することで得られる主なメリットについて解説します。

 

①検討期間が長い顧客との関係維持に最適

家づくりを検討しているお客様は、情報収集を始めてから契約に至るまで、数か月から1年以上かかるケースも珍しくありません

LINEを活用すれば、こうした長期検討のお客様とも、無理なく継続的なコミュニケーションを取ることができます。

たとえば、施工事例の紹介や家づくりに役立つ豆知識を定期的に配信することで、売り込み感を出さずに自然な形で接点を維持できます。

 

電話やメールと比べてやり取りのハードルが低いLINEは、お客様にとっても負担が少なく、関係づくりに適したツールと言えるでしょう。

このように関係性を積み重ねておくことで、本格的に家づくりを考え始めたタイミングで、
そういえば、あの工務店があったな」と思い出してもらいやすくなります。

 


 

②現場対応中でもスムーズにやり取りできる

工務店の現場では、施工や打ち合わせが重なり、すぐに電話対応ができない場面も多いのが実情です。

LINEであれば、手が空いたタイミングで返信できるため、現場対応と顧客対応を両立しやすくなります。

問い合わせへの初動が遅れると、せっかくの見込み客が他社へ流れてしまうリスクも高まりますが、LINEならそのリスクを軽減できます。

 

また、お客様側も「今は忙しいかな?」と気を遣うことなく、気軽に質問や相談を送れるため、双方のストレスを減らせる点も大きなメリットです。

あらかじめ自動応答を設定しておけば、メッセージ受信時にすぐ自動返信ができ、対応が遅れることによる不安も防げるでしょう。

 


 

③問い合わせのハードルが下がり、接点が増える

「少し聞いてみたいけれど、電話をするのは気が引ける」
そんなお客様の心理的ハードルを下げてくれるのがLINEです。

日常的に使われているツールだからこそ、電話やメールに比べて“気軽に相談できる”安心感があります。

 

さらに、LINEでは写真や資料の送付も簡単に行えます。
言葉だけでは伝えにくい内容もスムーズに共有でき、現場の様子確認やイメージ共有にも役立ちます。

問い合わせのハードルが下がれば、見込み客との接点は自然と増え、商談につながるチャンスも広がっていくでしょう。

 


 

④アンケート活用でサービス改善につなげられる

LINE公式アカウントには、「リサーチ機能(アンケート)」があり、お客様の率直な声を手軽に収集できます。

たとえば、
「見学会で良かった点は?」
「資料請求後に不安に感じたことは?」

といった質問を投げかけることで、サービス改善のヒントが見えてきます。

 

紙のアンケートや電話でのヒアリングに比べ、回答のハードルが低く、運用の手間も最小限で済むのが魅力です。

さらに、回答特典を用意すれば、参加率の向上も期待できます。
集まった声をもとに対応や提案をブラッシュアップすれば、顧客満足度と信頼感の向上につながるでしょう。

 


 

⑤チラシに頼らず、集客コストを削減できる

従来の集客手法であるチラシ配布は、印刷費や配布費などのコストがかかるうえ、必ずしも読まれるとは限りません。

その点、LINE公式アカウントであれば、一度友だち登録してもらうだけで、継続的に情報発信が可能です。

 

イベント告知やキャンペーン情報も手軽に配信でき、開封率が高く、タイムリーに届けられるため、紙のチラシ以上の反応が期待できます。

 

LINE公式アカウントは、コストを抑えながらお客様との接点を増やせる、工務店にとって心強い集客ツールと言えるでしょう。

 

工務店のLINE活用術5選

ここでは、工務店がLINE公式アカウントを活用する際に、特に効果が高い具体的な方法をご紹介します。

 


①問い合わせ対応を自動化して業務を効率化

LINE公式アカウントを活用すれば、
「見学予約の方法を教えてほしい」
「資料請求はどうすればいい?」
といったよくある問い合わせに対して、あらかじめ用意した回答を自動で返信できるようになります。

 

特に、少人数で運営している工務店にとって、問い合わせ対応を自動化できることは大きなメリットです。
担当者がすぐに対応できない場合でも、必要な情報をすぐに届けられるため、お客様の満足度向上にもつながります。

自動化を上手に取り入れることで、業務負担を軽減しながら、対応力の質を高めることができるでしょう。

 


 

②クーポン・スタンプカードで再訪を促進

LINE公式アカウントには、クーポン配信やスタンプカード機能があり、再訪やリピートのきっかけづくりに効果的です。

たとえば、
・友だち追加特典
・打ち合わせや来場ごとにスタンプがたまる仕組み

を用意することで、お客様の来店意欲を自然に高めることができます。

さらに、「スタンプがたまったら特典プレゼント」といった仕掛けを取り入れれば、楽しみながら継続的に接点を持つことが可能です。

 

【工務店で活用しやすい特典例】

  • ギフト券贈呈:商品券、リフォーム割引券など

  • 家づくりに役立つ資料:キッチン特集、土地探しのポイント、補助金制度解説

  • 住まいに役立つアイテム:インテリア雑貨、収納用品、防災グッズ

  • 体験イベント招待:DIY体験、インテリアコーディネート体験

  • 専門家セミナー招待:省エネ住宅、収納術、災害に強い家づくり

  • 無料相談会:オンライン住宅相談会
  • 地域イベント特典:お菓子引換券、地域イベントで使える無料券

紙のスタンプカードと違い、紛失の心配がなく、管理もLINE上で完結するため、運営側の負担も大幅に軽減できます。

 


③来場予約・見学会受付をスムーズに

見学会や打ち合わせの予約受付も、LINE公式アカウントを活用することで、よりスムーズになります。

お客様は、使い慣れたLINEのチャット画面から、気軽に予約申し込みや日程確認が可能です。

電話やメールに比べて手間が少なく、問い合わせの心理的ハードルが下がるため、予約につながりやすくなります。

また、自動応答メッセージの「応答メッセージ」機能を活用すれば、予約フォームの外部URLをあらかじめ設定しておくこともでき、受付業務の効率化にもつながります。

 


④家づくりに関するアンケートで顧客理解を深める

LINE公式アカウントの「リサーチ機能」を使えば、お客様の本音やニーズを手軽に把握できます。

リサーチ機能とは、質問を配信して回答を集める仕組みで、回答特典としてクーポンを設定することも可能です。

 

たとえば、
「どんな間取りに興味がありますか?」
「家づくりで一番不安なことは何ですか?」

といった質問を送ることで、ニーズや悩みが可視化され、より的確な提案やフォローにつなげられます。

LINE上で簡単に回答できるため、お客様にとっても負担が少なく、回答率が高まりやすい点も魅力です。

 


⑤リッチメニューで情報を一元管理

LINE公式アカウントの「リッチメニュー」を活用すれば、家づくりに関する情報をひと目で分かりやすく整理できます。

施工事例、見学会予約、よくある質問など、利用頻度の高いコンテンツへの導線を、LINE画面下部に常時表示することで、
お客様は迷うことなく必要な情報へアクセスできます。

ホームページを探しに行く手間や電話の必要が減るため、問い合わせや予約のきっかけも自然と増えやすくなるでしょう。

 

工務店のLINE運用のコツ3選

ここではここでは、LINE公式アカウントをより効果的に活用するための運用ポイントをご紹介します。

 


①ステップ配信で見込み客を自然に育成

「ステップ配信」とは、友だち追加日からの経過日数や特定の条件に応じて、あらかじめ設定したメッセージを自動で順番に配信できる機能です。

たとえば、友だち追加の翌日から配信をスタートし、

  • 1日目:家づくりの基本知識

  • 2日目:施工事例の紹介

  • 3日目:お客様の声

といったように段階的に情報を届けることで、興味や信頼を少しずつ高めていくことができます

登録直後に売り込みを行う必要がないため、押し付け感のない自然な流れで、見込み客との関係を育成できる点が大きなメリットです。

さらに、興味関心ごとに配信内容を分けたい場合は、LINE公式アカウントの機能を拡張できるツールを活用するのも一つの方法です。


アンケート回答や行動履歴に応じて配信シナリオを切り替えることで、よりパーソナライズされたコミュニケーションが可能になります。

 


②分析機能を活用して運用効果を高める

LINE公式アカウントには、友だち追加数・ブロック数・メッセージの開封率などを確認できる分析機能が標準で搭載されています。

これらのデータを活用することで、

  • 反応の良い配信内容

  • クーポンの利用状況

  • 友だちが増減するタイミング

といったポイントを把握でき、運用改善に役立てることができます。

配信頻度や内容の見直しをデータに基づいて行えるため、感覚に頼らない改善サイクルを回せるのが大きな強みです。

 


③施工事例やお役立ち情報を定期的に配信する

LINE公式アカウントは、単なる連絡手段にとどまらず、お客様にとって価値ある情報を届けるメディアとして活用できます。

施工事例の紹介や、
「家づくりに役立つ豆知識」
「失敗しない資金計画のポイント」
といった情報を、画像や動画とともに定期的に配信することで、自然と信頼関係を築くことができるでしょう。

特に施工事例は、具体的な暮らしのイメージを膨らませやすく、
「こんな家に住みたい」という期待感を高める効果も期待できます。

 

【配信におすすめのお役立ち情報例】

  • 施工事例:ビフォーアフター動画、施主様・担当者コメント付き事例

  • キッチン特集:収納テクニック、使いやすい動線づくり

  • インテリア特集:コーディネートの基本、間接照明の活用方法

  • 土地探し特集:土地選びのチェックポイント、総予算の考え方

  • 住宅向け補助金情報:申請の流れ、活用時の注意点、最新制度の紹介

このように、売り込みではなく「役立つ情報提供」を意識した配信を続けることで、見込み客との距離を自然に縮めることができます。

まとめ

今回は、工務店がLINE公式アカウントを活用することで得られるメリットや、具体的な活用方法についてご紹介しました。

 

LINEを導入することで、少人数体制でも問い合わせ対応や情報発信を効率化でき、日々の業務負担を軽減することが期待できます。

さらに、拡張ツールを活用すれば、見込み客との関係性を深めながら、予約管理や顧客対応を一元化することが可能です。結果として、対応の質を保ちながら、よりスムーズな運用につなげることができるでしょう。

自社の課題や体制に合った活用方法を取り入れ、LINEを「集客と顧客対応を支える仕組み」として、ぜひ効果的に活用してみてください。

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