[第1回]広報担当って何するの?広告と違うの?工務店にも必要なの?

2020/04/0922:301968人が見ました

こんにちは。長野県の工務店「サンプロ」、そしてその経営ノウハウを土台に生まれた住宅会社のコミュニティ「LOCAS(ロカス)」でブランドプロデューサーをしているコマツアキラと申します

今回から「企業にとって広報とは何か?」をテーマに連載をしていくわけですが、まずは最初に「広報」という仕事を定義し、共有させていただきますね。

 

「広報」と「販促」は別物

 

いろんな会社さんによって厳密には定義は異なるかもしれませんが、基本的に「広報」は「販促(広告)」とは別物です。

「販促(広告)」は「私の商品はこういう商品です。こういう特性があり、こういう価格です。だから買ってくださいね」というもの。いわゆる商品のプロモーションです。この営業の企画をたて、それを推進するセクションに分類されるのが「販促(広告)」です。

対して「広報」というものは、すぐに営業につながるものではありません。「私たちの会社はこういう会社です。信用してください」というメッセージを持つのが広報なのです。

 

 

広報は会社の「ファンづくり」につながっている

 

この広報によるメッセージが会社の採用や購買活動などにつながり、最終的に企業の売り上げ、つまり営業につながってくるわけです。ですので、今回私が定義させていただく「広報」は「私たちはこういう会社です」というメッセージを世の中に広く訴求していく活動のこと。そして社内にも「自分たちはこう在ろうね」という共通認識を浸透させていくことです。

なぜこの「広報」が企業にとって重要なのかというと、社外、そして社内にもファンを作ることにつながっているから。

大企業においてリクルートを広報セクションが担当することがよくあるのですが、これはつまり、この会社に入りたいというファン(就職希望者)を増やすことと、広報の仕事内容がかぶっているからという理由があるんですね。

 

重要なのは、仕事内容を整理しておくこと

 

ただ、我々のような中小企業において、販促(広告)と広報を分けてセクション化するのはけっこう難しいことです。人的リソースも少ないですし、こういった非生産部門に投資できないという実情もあるでしょう。

しかしながら最低限、経営者あるいは担当者さんは、この2 つの仕事をしっかり分けて考えるべきだと思います。

社員や自分が、今なんの仕事をしているのかがわからなくなり、どちらかがおろそかになってしまう状況を避けるため、まずは仕事内容をきちんと整理して理解しましょう。その前提を、まずはここで把握していただければと思います。

 

さて、企業における広報の重要性はこれで理解していただけたかと思います。では、工務店における広報は具体的にどんな意味をもつのでしょうか? 実は私、「特に工務店にとってこそ広報は重要である」と考えているんです!

 

その話に関しては、次回お伝えしますね。

 

→【第1回のまとめ】 仕事内容を「広報」と「販促」で分けて整理しよう

 

 

 

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