「空・雨・傘」というフレームワーク・考え方をご存知でしょうか。
「空を見て、雨が振りそうだから、傘を持っていこう。」という考え方の流れを表したものになっています。
「空」という事実を見て、
「雨」という解釈をして、
「傘」という判断・解決策に至る。
という意識決定のプロセスを表しています。
ロジカルシンキングの場面でよく使われるフレームワークの一つです。
まずは「空」を多く見なければ「雨」が降るという解釈に至らない
最終的な「傘を持っていく」という判断に至るためには、まずは「空」を見なければ始まらないと私は考えています。大切なことは多くの「空」を見ないと「雨が振りそうだ」という解釈には至りにくいということです。
例えば、 あなたは家族の顔色や声を毎日聞いているので、少しの異変でも敏感に感じ取り、どこかおかしい。という解釈に至ることができますし、
漁師の方は毎日海に出ているので、空を見て雲の動きなどから、時化が来て海が荒れそうだ。
という解釈に至ることができます。
Webにおいても同じようなことが言えます。
事実(データ)という「空」を定期的に観察しなければ、「雨」という解釈に至ることは難しいでしょう。
とは言え、データ(空)を漠然と眺めていても、何の解釈にも至りません。
弊社ではデータ(空)を色んな角度で見られるよう、毎月160ページ程のレポートをまとめています。
あちこちに空を見に行くのが面倒なので、一箇所に「空」をまとめるための作業です。
正直、一般的なレポート量からすると多すぎると思います。
しかし、ここまでの量にしているのは、データ(空)を多く眺めるためであって、さらには「雨」という解釈にいたり、そこから「傘」という解決策を導きやすいようにするためです。
ここまでのデータ(空)を集めずとも「雨」「傘」が思いつく方には不要だと思うのですが、残念ながら私にはそのスキルは無いため、ここまで集める必要があります。
「雨」が降りそうだという解釈に至るためには
私は「空」の量を多く集めることで「雨」という解釈に至りやすい状態にしています。
ただ先に申し上げたように「空」を漠然と眺めていても、何の解釈にも至りません。
「雨」が降りそうだという解釈に至るためには、空を比較しなければなりません。
未来のことは分かりませんので、過去と現在を比較することで、解釈に至りやすくなると考えています。
過去に晴れていた時の「空」・雨が降っていた時の「空」と、今の「空」を比較してみたり、晴れている場所と雨が降っている場所を比較することで、今の場所が「雨」が降るのか振らないのか解釈しやすくなると思います。
例えば、単月のデータを見ても何の解釈にも至りませんが、時系列で並べて比較することによって、始めて曇ってきている(雨が降りそうだ)という解釈に至ることができます。
「傘」という解決策を導くためには
「雨」が降りそうだという解釈に至ることができれば、次に解決策が必要です。
フレームワークとして「傘」という解決策を上げていますが、もしかしたら傘を差すよりも、走れば多少濡れるかもしれないが、目的の地点に達するという解決策の方が有効な場合だってあります。
解決策として何が有効なのかは、過去の経験をベースに検討してみたり、インターネット上で検索したり、有識者に確認したり、など様々な手段があるでしょう。
それぞれ置かれている環境が異なるため、同じ「空」は無いですし「雨」の降り方も異なります。よって一概にベストな「傘」(解決策)は存在しないものと思っています。
大切なことは最終的には自身の判断によって、「傘」を見つけることだと思います。
「傘」を差しても濡れてしまうこともあるでしょう。ただ全く傘を刺さなかった場合では、この「傘」では駄目だったというデータを得ることもできません。色んな「傘」を差してみて、自社に合った「傘」を見つけることこそが、自社のWEB集客を強化するための有効な手段であると私は思っています。
古川 和茂(ふるかわ かずしげ)
▼自己紹介
鹿島建設関連会社にて工程管理などのシステム開発、インターネット広告代理店にてレポート関連システム開発、その後もWEBメディア運営・ゲーム開発など多方面に経験と実績を持つ。2016年故郷である新潟へ戻り同社入社。WEB問合せ数を約10倍に引き上げるなど主にデジタルマーケティングで活躍。現在は他社の工務店デジタルマーケ支援も実施。
▼サービスサイト
https://www.housing-d.com/
https://www.facebook.com/housing.digital.marketing/
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