YouTube動画配信に着手した工務店が多い2020年。
ルームツアーや知識系、お客様インタビューなど、多くの動画が配信され始めています。
開始2か月でチャンネル登録者数300人超え
九州エリアのAホーム様、2020年8月25日にYouTubeチャンネルを開設されました。
費用をかけた広告は行わず、チャンネル登録者が開始2か月で300人超え。
「広告を行わない内容勝負」戦術で、これだけのチャンネル登録者を獲得できたのは、滑り出しかなり好調だと言えるでしょう。
公開した動画は7本。うち6本がルームツアーで、1本の長さは10分前後です。
無人のおうちをカメラマンが撮影し、ナレーションとテロップでポイントを解説していきます。
動画作成はプロ?社内? 2020年は社内作成が増加
昔から作成している工務店はプロにお願いしているケースも多いですが、最近は社内制作も増加。
前述のAホーム様も企画から撮影、編集をすべて社内で行っておられます。
企画:設計&コーディネーター社員
撮影:iPhoneで広報社員
ナレーション:社員
編集:AdobeのPremierePROで広報社員
「若年層はプロよりもアマチュアクリエイターが制作した動画をよく見ていることも分かっている」とFacebookも言っているとおり「作られた宣伝」ではなく「リアル」が見れる時代。社内での作成は潮流となるでしょう。
撮影もカメラではなくスマホで行う会社も多く「カメラでは撮影が大掛かりになってしまう」「iPhoneは広角でもとれ、十分クオリティの高い動画が撮影できる」といった声が挙がっています。
さらに編集もAdobe社のPremiereだけでなく、QuickやinShot、Fimoraなど、感覚的・直観的に編集できるサービスやアプリが充実しています。
今までリアルな場で何度もおうちの説明を行ってこられたことでしょう。だからどの工務店も、話すべき内容は既に持っているのです。写真集やインスタで文字で解説してきた自分たちの特徴を、今度は動画でアピールしましょう。
1週間で1,800回再生。視聴回数を増やすには、どうすればよい?
10月末公開のAホーム様最新動画は、1週間で1,800回再生されました。広告も出さずにわずか1週間で1,800回も再生されるのには、理由があります。
ユーザーはYouTube動画を次のような方法で見つけます。
1.YouTubeで検索する
2.YouTubeの関連動画で見る
3.SNSで知る
4.ホームページで見る
5.YouTubeで広告を出す
3、4は自社SNSとホームページへの投稿を徹底。
5は必要に応じてGoogleのAIを味方につけて広告を始めましょう。
投稿者が理解すべきは、1、2のポイントです。
検索、関連動画で表示させる「YouTubeSEO」
YouTubeは、キーワードで検索すると動画が表示。
再生中には、関連動画が表示されます。
このように表示されるための施策、それがYouTubeSEOです。
YouTubeSEOのポイント
上位表示のアルゴリズムをYouTubeは公にしていませんが、次の対策で上位表示される動画が増えています。
キーワード
まずは上位表示を狙うキーワードを選定します。キーワードはチャンネル名、説明欄、コメント欄、タグ、再生リストに含めることが対策の一つです。キーワードは、キーワードツールを使って検索ボリュームなどを調査するのも良いでしょう。
動画の内容
YouTubeはユーザーにとって価値ある動画を表示したいと思っています。ですので動画内容は評価の対象。
キーワードと合致する内容か、視聴時間が長いか、評価が高いか、シェアされているか、といったところがポイントです。
クリックしたくなる工夫
上位に表示されても、クリックされなければ意味がありません。動画のタイトルと画像で視聴を決めるYouTube。「タイトル」と「サムネイル画像」が大切です。
特にサムネイル画像は、目を引くタイトル、内容がイメージできる家の写真、ポイントがわかるコピーを含め、作成します。
YouTubeは自動で動画からサムネイル画像を切り取ってくれるのですが、そうではなく、別途画像を作成しアピール力を強化する方がよりクリックされています。
始まった動画市場。参入のスピードはビジネスを変える
動画は、作成すれば見てもらえるものではありません。
作ることにハードルを感じ動画市場を諦めていると、作ること以外の重要なノウハウも身に付きません。
見てもらうための施策や、動画から問い合わせへ導く展開戦術など、差が開く一方です。
「みんなやってるからやってみよう」と気づいた段階では、市場に歴然とした力の差が生まれている。
今、動画での戦いは始まったばかりです。言い換えればどこもゼロからのスタート。まずやってみて、足りない力、補うべき力を見極め戦いに出てください。
コメントをもっと見るコメントをもっと見る