#1 社員が育つ土壌づくり

2021/05/2212:24182人が見ました

 LINC Lab(リンクラボ)の会田敦史と申します。

 私はリフォーム会社にて現場業務、マネジャー、そして組織の体制構築と、

 一連の業務を10年経験した後、起業して組織づくりの支援を行っています。

 私はこの業界にとって最も重要なのは「人」だと考えていて、

 社員の成長=会社の成長といっても過言でないと思っています。

 社員が成長するための土壌づくりは、時間はかかりますが最も効果的な成長手法です。

 具体的な社員成長の土壌づくりとして、まず取り掛かるべきことがインナーブランディングです。

 インナーブランディングって何?どうすればいいの?ということについて解説していきます。

 

 

<インナーブランディングの必要性>

 

・インナーブランディングとは?

 

 

 社外に対して行うブランディング活動とは異なり、社内・社員に対して行う活動で、

 会社のブランドを社内・社員に共感・浸透することを促すとともに、

 その実現に向けた行動を社員一人一人が自分ごと化できるように促す仕組みづくりのことをいいます。

 (インターナルブランディングという言い方もあります)

 

 

・なぜ必要なのか?

 

 

 経営には、人に関する悩み・事業に関する悩みがつきもの。

 例えば、人に関する悩みであれば、マネジメントがうまく機能しない、右腕が育たない、

 社員の定着率が低いなどといったことが挙げられます。

 また、事業に関する悩みであれば、事業計画通りに物事が進まない、利益率が改善しない、

 他社との差別化が難しいといったことなどが挙げられます。

 

 そのことで生じる会社の課題は、ミッション&ビジョンの実現や事業計画の達成を指示する経営陣と 

 その実現の難しさに疲弊する現場・社員とのギャップになります。

 特に、昨今の雇用状況・採用事情もあり、人手不足でも採用が難しい、若手が育つ前に退職してしまう

 といったこともよく起こります。

 いわゆるVUCAの時代でますます高まる将来の不確実性に加え、世の中の価値観の多様性もあり、

 お客様や社員の感情が掴みにくかったり、その変化に対応していくことの難しさもあります。

 

 さて、いま自社の強み・魅力は何でしょうか?

 圧倒的な差別化商品があるなら話は別ですが、今は表面的には戦略も商品もどんどん模倣され、

 お客様からみると、会社の違いが表面的には分かりにくくなっている状況がございます。

 その時に何で魅力を出すのか?もし当社の強みは「社員の人間力」です!と言うのであれば、

 その人間力を育む「土壌」が必要になります。

 その「土壌」をどのようにつくっているでしょうか?

 

 

・社員の人間力を育む「土壌」づくりとは?

 

 

 ここで、自然界における「木・果実」を例えに考えてみましょう。

 組織の成長=木の成長

 業績=果実

 とした場合、

 ブランディング=どんな果実をつくりだしたいか?

 組織=木の幹(年輪経営という言葉もあるように)

 人材=枝葉(ここから実がなります)

 では、インナーブランディングは何にあたるのか?それは、「土壌づくり」です。

 良い土壌をつくるためには、太陽・水・風・養分などが必要です。

 

 ビジョンとなる太陽(会社がどこに向かうのか)

 マネジメントとなる水(会社に活力をもたらす)

 コミュニケーションとなる風通し(会社に一体感をもたらす)

 ノウハウとなる養分(会社の業績につながります)

 などが必要となり、これは組織づくりも同様です。

 良い土壌には良い根が張り、良い木となり良い果実が実ります。

 良い組織には良い文化があり、良い人財が好成績を上げます。

 

 インナーブランディングはミッション&ビジョンに基づく組織マネジメントを行い、

 メンバー間のコミュニケーション力を高め、社内ノウハウを構築し、持続可能的に

 業績を上げていく仕組みづくりになります。

 このインナーブランディングを育むことで、良い組織・良い人財・良い文化を創り出します。

 このような会社に在籍しているヒトの魅力・人間力はどう育まれていくでしょうか?

 その時、本当に自信をもって当社の強みは「社員の人間力」と言えるのではないでしょうか。

 

 対比として挙げると、化学肥料の使いすぎが土壌をダメにするリスクがあるのと同様に、

 戦術的なノウハウ(例:モチベーションアップセミナー、営業力アップセミナー等)だけで

 場あたり的に経営してしまうと、短期的な業績(果実)や目標は達成できるかも

 しれませんが、その組織は持続可能な組織であることが難しくなるでしょう。

 

 

・どうすれば良いのか!

 

 

 会社のミッション&ビジョンを現場に浸透させる役割

 一つ一つの目標に対して、その目的・意味を伝える役割

 が必要となります。その役割が「ビジョナリーマネジャー」になります。

 

 ビジョナリーマネジャーは、ミッション&ビジョンをメンバーに現場目線で示しながら、

 メンバーの成長を支援するマネジメントを行い(サーバントリーダーシップとも言う)、

 メンバーと密にコミュニケーションを行います(傾聴や雑談が大切というやつです)。

 

 ただ単に、上からの指令をトップダウンで伝えたり、売上数字を管理するだけではなく、

 ビジョンを実現するために一人一人のメンバーがその達成に向けて、会社の代表としての言動を

 お客様にできているかを確認し、時にはティーチングでレクチャーしたり、レビューでフィード

 バックしたり、コーチングでサポートしたり、エンパワメントでチャレンジさせたりなど、、、

 会社の成長と個人の成長をつなげる役割を担う存在になります。

 (ここで挙げている、サーバントリーダーシップ、傾聴、フィードバック、コーチング、

  エンパワメントなどの重要性、その内容については今後のコラムで紹介していきます)

 

・そもそもマネジメントって何?

 

 

 ピーター・ドラッガー先生曰く「マネジメントとは、組織をして高度な成果をあげさせること」

 と定義しています。

 

 多くの会社におけるマネジメントは、「高度な成果をあげさせること」に重きをおいている傾向が

 強く、売上数字を管理することだけがマネジメントだと思っていることが多くて、その営業方法や

 マネジメント方法が俗人的であることがほとんどです。

 しかし、並列している大切な要素、「組織をして」の部分が抜けている会社が多くみられます。

 数字だけの管理をしていると、短期の成果を求めすぎる傾向に陥り、徐々に人の課題・業績の課題が

 現場を疲弊させていくことにつながります。

 この「組織をして」をしっかりと実現させながら、「高度な成果をあげる」ために必要なのが

 インナーブランディングです。

 

 これから数回に分けてインナーブランディングの中身について話していきますので

 ぜひご覧いただければ幸いです。

 

 今回のオススメ文献

 「リンゴが教えてくれたこと」木村 秋則著

 

 

 LINC Lab 会田敦史  

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