オリンピックイヤーの『庭木剪定』
いよいよ東京オリンピックが始まりました。
世界の各地で4年毎に開催されてきたオリンピック。これまで中止はあったそうですが延期は初めてとのことです。昨年、自宅の庭木の剪定をしてもらいました。特に意識していた訳ではなかったのですが庭木の剪定も4年に1度、それもオリンピックイヤーにお願いしていることに気づきました。
庭にはクス・シマトネリコ・シラカシなどの常緑樹とソメイヨシノ・カツラ・イロハモミジなどの落葉樹があります。50坪少しの土地に建物・カーポート・アプローチといったコンクリートや石の場所以外で土のあるところに木は植わっていますので、森の中のように見えますが実は木の本数は数えるほどしかありません。
↑ (2020ビフォー)2メートル角の大きな窓が3つとも全部緑でいっぱいでした。バルコニーのいごこち抜群です。
↑ (2020アフター)葉っぱがなくなり、明るく風通しが良くなりました。ちょっと恥ずかしい感じに。
本数がそう多くないといっても植え込んで18年ともなると、なかなかのボリュームになります。何しろ2階リビングの自宅では、新築当時は日当たりが良すぎて室内も猛暑でした。早くリビングにも木陰が欲しくて、成長が早く大きくなる樹種で攻めています。その結果、木が成長してからの変貌ぶりはひとしおです。剪定の際に初めて来てくれた応援の庭師さん曰く「切ってみたら何本もなかったねー」との談でした。
ご近所の人によると、この土地は宅地になる前はずーっと畑だったところのようで、そこそこ養分もあるのか庭木の成長には適しているようです。やはり生き物ですから、植える場所の土や水はけなども生育には大きく影響します。
初めて剪定に入ってもらった際、ベテランの庭師さんが休憩のときにそれまで大声で話していたのに急に小声になって「ここは土がいいから。奥さん…」と妻に語ったのを思い出します。それにしても、どうして小声だったのだろう?と今でも不思議で笑えてきます。
↑ (2002ビフォー)1階の目隠しが木塀であることが確認できる貴重な写真です。
↑ (2016ビフォー)アフロヘアのようになっています。外からはぜんぜんバルコニーは見えません。
↑ (2016作業中)剪定作業スタート!バケットに乗って次々に太い枝を切っていきます。
↑ (2016アフター)剪定直後はちょろちょろしか葉がないので外からまる見えになっちゃいました。
↑ (2020ビフォー)ちょろちょろも2〜3ヶ月でボワ〜ッと芽吹き、4年でこうなります。
↑ (2020アフター)毎度オリンピックイヤーには丸坊主になります。今回は塀のカヅラや道路脇の笹も丸刈りに!
自宅の環境は以下のような条件をもっていて、自分の土地選択の決定要素にもなりました。
●隣家が庭木を持つ住まい手であって随時コミュニケーションが取れる
●隣地と高低差(擁壁の根入れ)があることで植栽の根の行き来がしにくい
●角地であることで落ち葉の掃除や道路からの剪定がしやすい
ということもあって成長が早くて比較的大きくなる木に挑戦をしています。
成長の早い木は大変な面もありますが素人がバッサリ切ってしまっても、どんどん再生して形を整えていくことができます。自分でも試しに剪定してみたかった私には合っていたと思います。(今では手に負えなくなってきましたが…)
夏と冬では太陽が昇ってきたり沈んでいったりする方角がぜんぜん違いますし、夏はさえぎりたいのに冬は取り入れたかったりします。また、隣家や道路からの視線を調整して日中はカーテンなしで明るく開放的に暮らせたりするとうれしいですよね。
小さな敷地に暮らす上で切実とも言える、そんなわがままな願望も庭と一体的に住まいを考えることで実際にかなえることは可能なのです。(うそだと思う方はぜひ自宅を見に来てみてください。鹿児島ですが。)
↑ (2020ビフォー動画)夏でも木陰がいっぱいでとても涼しくなっていました。
↑ (2020アフター動画)こんなに切ってしまってもすぐにスイッチが入って復活し始めるのです。はげはげの戸袋もあらわに 💦
結論
住宅に添える木は、住まい手にとってコスト・労力に見合うメリットが確かにある。(ただし、植栽による環境制御や剪定についてよく考えられた設計であることが必要)
社長の会社では、時間経過のその先にあるものに注意を払うことなく現状を鵜呑みにしていたり、想像力不足で思考停止して食わず嫌いになってしまっていることはありませんか?
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