マンションリノベーションのプレゼン術(光編)■マンションリノベ

2021/10/1622:23830人が見ました

 

多数派が正解とは限らない

 

宿命的に画一的、低いレベルの居住性にとどまってしまうマンションの間取り。 残念ながら、ただいま現在進行中の新しく分譲されている物件にも共通した構造的な問題です。

 

それ故に、自ら買って所有するマンションの部屋には、多くの方が「強い不満」を持っているのと同時に「仕方ない」と諦めているというのが日本の現状です。ところが、居心地にフォーカスしたフルリノベーションを施すことで居住性・快適性を大化けさせられるということは、未だあまり知られていません。

 

今後、在宅勤務を基本とされる方も増え、マンションにおいてもその場所で過ごす時間の質を追求するニーズが高まっていくことが明らかになってきました。技術力を活かして新しい市場に挑む、都市型工務店経営のひとつの答えとなるテーマです。

 

しかし、現在のマンションリノベーションの主流は、

 

内装仕上げを単に新しくするもの

住まい手の好みの個性を表現する趣味的なもの

とにかく間仕切りや仕上げ材を取っ払ってローコスト&おしゃれ感をアピールするもの

 

で占められているように思います。

 

マンションに住まう人と話していると、かつては私もそうであったように「マンションだから仕方ない」という言葉がよく聞かれます。なぜ、そう思うのか?誰に聞いてそう思っているのか?改めて尋ねてみると、「なんででしょう?」「みんなそう言ってるけど違うんですか?」と逆に尋ねられてしまったり。

 

それほどに不動産・工務店業界の人たちも、お客様に正しい情報提供はできていないのです。そう言う私も最近まではマンションについては確信が持てなかった訳で、「見た事ない」「やった事ない」では無理もない事のようにも思います。

 

 

 

あるようでないもの

 

そこで、言葉だけではなくビジュアルで直感的に「何を改善すると何がどうなるのか?」を感じてもらえるように、あるアイデア(実用新案登録第3225309号)を盛り込んだ模型をつくりました。自分がお客様に説明するときに「こんなのがあったら分かりやすいのになあ」と思った事を3Dプリンタの達人にお願いして形にしてもらったのです。

 

見ていただいたお客様には「おー!なるほど。分かりやすい!」と好評です。ひと昔前は、建築計画の立体化手段は模型が主流で、3DCADは珍しいものでした。最近ではすっかり逆転してしまったようですが、模型が持つ、現実にふたつの目で認識する「立体感」やそこに現物があるが故の「即興性」は、アナログならではのものがあります。

 

最新のデジタル技術でリマスタリングされた懐かしい音源が吹き込まれた、アナログレコードなんかもどんどん再発されています。一時は、何でも全てデジタルになってしまうのかと思いましたが、どうやらそうでもないようです。人の感じ方そのものは、それほど短期間で進化することが出来ないからかもしれません。

 

皆さんはこの模型のパフォーマンスをどのように感じられますでしょうか?どうぞご覧になってみてください。

 

 

 

マンションリノベのBEFORE & AFTERの光の様子を横から見て比べます

 

 

 

マンションリノベのBEFORE & AFTERの光の様子を上から見て比べます

 

 

今度はBEFOREAFTERの様子をそれぞれ角度を変えながら見てもらえるヴァージョンです。 こうした肉眼で見る感覚に近づけることができるのは動画ならではです。

 

 

 

BEFOREの様子を色々な角度で見てみます

 

 

 

AFTERの様子を色々な角度で見てみます

 

 

 

今後は、マンションにも住まい本来の居心地や生活利便性が求められる時代になると思います。しかしながら、販売リスク低減が優先される供給体制と業界構造は変わる事はありません。故に、現状では当面リノベーションによってしかその要望を満たすことが出来ないという実感があります。

 

工事をするにあたっては、いろいろと頭の痛いむずかしい点もありますが、成長市場であることは間違いないと思われます。

 

 

あなたの会社では現在のマンションリノベーション市場をどのように思われますか?また、マンションに住まう方々の切実なる不満と望みに耳を傾けたことがありますか?

 

 マンションリノベーションのプレゼン術(風編) につづく

 

 

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