こんにちは、住宅収納スペシャリストの川島マリです。
本を読んでくださった方から、注文住宅の収納コンサルティングをお申し込みいただきました。
前回の記事でご紹介させていただいた、「はれやか収納マップ」の本です。
すでに間取りも大方決まり、最後に造付け収納の細かい打ち合わせをする段階でのご依頼でした。
家づくりでは、高断熱住宅などのハード面は夫が担当。
収納などのソフト面は、収納の得意な妻の担当ですすめていたそうです。
ハード面の内容が決まり、さらに家づくりについて調べるなか収納計画の重要性を感じたご主人から、コンサルのご依頼をいただきました。
本を読まれたとのことなので、書籍で解説している「いま住んでいる家の収納マップ」を書いて、事前にいただくことになりました。
ご主人からの依頼なので、収納の中に入っているモノをどのくらい詳しく書けるのだろうと思いました。
自宅の収納に関心のない男性が、何処まで詳細に書けるのか興味もありました。
完成した収納マップは、ここでみなさんにお見せできないのが残念なほど、暮らし方や持っているモノが一目瞭然わかるものでした。
本を出版するまで、コンサルティングの時間内に私がお客様のお話しを聞きながら現状の収納マップを書いていましたので、はじめての試みです。
結果は、いま住んでいる家は収納のプロが書くより、片付けが苦手な方でも住まわれている人が書いたほうが、詳細な収納マップを完成できることがわかりました。
何が入っているか知らない収納場所は、妻に聞きながら書いたので結構大変だったとの感想でしたが(笑)
書いて頂いた収納マップを見ながら、新しい間取りの収納コンサルティングを行ったのですが、
いつものコンサルとは違ったいいことがいろいろありましたのでご紹介します。
ヒアリングの時間が短縮できる
いま住んでいる間取りを見ながら、どの部屋で何をしてどんなモノを収納しているのか。
ヒアリングで聞くには時間のかかっていた情報が、収納マップを見れば簡単に想像できて確認するだけです。
現状を基に新しい家でどうしたいのかをヒアリングするので、かなり時間の短縮になります。
私が収納コンサルティングで知りたい情報はほとんど書かれていましたので、
30分以上の時間短縮になりました。
使わないモノを潔く手放せる
奥様はキレイ好き。
ご主人は、片付かなくても気にならないタイプだそうです。
そして、使わないモノも捨てられない夫に、新しい家ではスペースを優先した暮らしをしたいけれど心配な気持ちが、奥様のアンケートから伝わってきました。
今回のコンサルは、使わないモノに対してどうするかといったお話しもスムーズにすすみました。
すでに、ご主人が「使っていない〇〇」と書きながら、自分のモノが家中の収納を圧迫していたことに気づかれていました。
新しい家で、使っていないモノの置き場所をどうするかの確認をすると
ご自身から捨てるか売ると言われました。
引越し前に計画的にモノを手放せたら、引越し代も処分代も安くすみます。
満足いく収納の間取りが完成
完成した収納マップを納品した際に、コンサル後のお話しをお聞きしました。
設計担当者へ、造り付け収納の奥行きや、子供用の勉強スペースなどを相談したところ
使い勝手のいい収納プランをすぐ提案してもらえたそうです。
私が収納のコンサルティングをした翌日に担当者と打ち合わせをして、
その場で解決策を提案されていました。
この流れによって、収納や間取りに対する不安やモヤモヤした気持ちが一切無くなり、
はれやかな気持ちで家づくりをすすめていただけました。
本を読みながら収納マップをお施主様ご自身が作成してくれることで、
詳細な情報を共有できます。
いままで時間のかかっていた収納へのヒアリングや、満足していただくまで続いていた間取り変更に
とっても役立つことが検証できました。