住宅業界に身を置く企業は、マーケティング施策を考える上での周辺環境が劇的に変化していることを理解しないといけません。
特に商品のプロモーションにおけるコミュニケーションは、今まで一方的な企業側からの情報提供で成り立っていたものが、SNSの発達などに起因する双方向のコミュニケーション性や拡散性により、サービスの価値やブランドを‘意図せずとも’【お客様と、ともに作っていく】という現状があります。
SNSとは‘ソーシャル・ネットワーキング・サービス’の略で、人と人とのコミュニケーションを目的に設計されたプラットフォームです。その特性からOB顧客や見込み客であるユーザーとの距離が近く、拡散力が高いのが特徴で、住宅業界でも認知やブランドイメージ向上のための中心的な手段となっています。
SNSと一口で言っても様々な種類がありターゲットの年齢層や、その活用目的などによって使い分ける必要がありますが、代表的なSNSの特徴などを記載したいと思います。
■「顕在客のリアルな行動につなげる」Facebook
・特徴
実名登録の為、ビジネスユーザーも多く自己紹介代わりに使用可能
イベント動員などリアルな行動につながりやすい
・ユーザー 30代中心だがミドル層・高齢層の利用もあり
■「ビジュアル訴求で潜在層へのイメージアップ」Instagram
・特徴
写真コミュニケーションによるSNSで誰でも気軽に綺麗な写真が投稿可能
デザイン系の施工事例などに相性がよい
・ユーザー 特に20代女性の「オシャレなものに敏感」層が中心
■「タイムリーに広く拡散」Twitter
・特徴 リアルタイムで話題になっているコンテンツに相性がいい
コンテンツの拡散スピードが早いので期間限定イベントやキャンペーン系に相性が良い
・ユーザー 20代以下が半数近く、30代以降は情報収集のみのユーザーも多数
そのほかにも、住宅業界での活用方法含めまだまだこれからの状況ですが、全年齢層が対象でアクティブユーザー層が多いLINE@やピンタレストなども今後、有効活用の可能性は大きくなってくると思います。
住宅会社でSNSの活用で、成功するためのポイントは、3つあります。
①自社の売り込みを全面的に出しすぎない。
自社の宣伝ではなく、家づくりやリフォームを検討しているユーザーが欲しい情報や興味深いビジュアル中心の投稿を心がける。
②お客様がスマホで閲覧していることを前提にSNS運用を行う。
下にどんどんスクロールしながら読む為、「流し読み」出来ることが大切。気軽に「いいね!」を押せる文字数やコンテンツボリュームに収めたり、スマホ映えする写真を投稿するなどスマホからの見え方を意識する。
③写真にこだわる。動画や、スライドショーも効果大
SNSの記事は写真や動画によって「いいね!」数が大きく変化するので、特に施工事例などは明るく華やかな印象を与えられるような写真をSNS用にストックしておく事がオススメ。また、動画や動くコンテンツは、拡散力がアップします。
住宅会社のマーケティング環境を劇的に変えたSNS、その活用手法を模索し続けるために有益な情報を今後も折に触れて提供していきます。