設計者のための大リーグボール養成ギブス

2022/09/1120:30250人が見ました

地域工務店で家づくりをしている設計初心者の方にお伝えしたいことがあります。

それは、設計上級者になるための「大リーグボール養成ギブス」があるということです。

巨人の星の大リーグボール養成ギブスを知らない方はネットで画像検索してから読み進めてくださいね。

 

実は私自身も17年前にこの方法を建築家吉田桂二さんから学び、徹底して実践してきた一人です。

さらに私は6年前から、実務者向けの住宅デザイン塾を140回以上開催してきました。

その中で多くの塾生にこの方法をお伝えし、その効果を目の当たりにしてきました。

その方法とは・・・。

 

「1間間グリッドの交点のみに柱を建てる。」

 

これです。

そこに窓がこようが、壁がこようが決して柱を動かしてはいけません。

そして、部屋の大きさは2畳、4畳、8畳、12畳ぐらいしかとれないことになります。

これだけ間取りをするのです。

ちなみにこの方法を、「1間間グリッド設計法」と呼んでします。

そんなに制限されたら良い設計なんかできないと思いますよね。

でも違うんです。

これこそ巨人の星の大リーグボール養成ギブスのように絶大な効果を発揮するんです。

これによって何が鍛えられるか。

それは、間取りと架構を一致させる力です。

 

実は設計上級者の方は皆さん間取りと架構を一致させることができます。

でもこれは結構難しい技です。

その難しい技を初心者でもできるようにする方法が「1間間グリッド設計法」です。

この方法で設計すると嫌でも間取りと架構が一致します。

それによって、美しい空間、美しい外観が自ずと生まれてしまうんです。

さらには架構が整理されているのでコスト的にも無駄がなく、構造的にも有利になります。

 

この方法を繰り返しトレーニングすることで、確実に間取りと架構を一致させる力をつけることができます。

そしてしっかり力がついた時にそのギブスを外してみてください。

そうすると、いつの間にか1間間以外のグリッドも自在に扱えるようになっています。

時には意図的に架構から間取りをずらして魅力的な空間をつくることもできるようになります。

そうなったらあなたも上級者です。

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