同じフランチャイズに加盟するA工務店とB工務店。
商品やターゲットは全く同じ、インスタフォロワーは18,000人と11,000人。どちらもビジュアルコミュニケーションに長けた工務店です。
通常フォロワー10,000人超え住宅アカウントと言えば、インスタきっかけで契約する施主が出るのは当然で、毎月インスタから問い合わせをコンスタントに獲得できるレベルにあります。
でもA工務店では、フォロワーが10,000人を超えても、1日1投稿頑張っても、一向にインスタきっかけの問い合わせを獲得することができませんでした。
ホームページのデータに大きな違い
※2019年5月1か月間のインスタグラムからの流入者Googleアナリティクスデータ
フォロワー18,000人もいるのに1か月に1件も問い合わせが来ないA工務店。
フォロワー11,000人で6件のインスタきっかけの問い合わせを1か月に獲得するB工務店。
まず違うのは、インスタグラムからホームページにやってきた人数です。(表内セッション数)
B工務店では2.7倍の見込み客がホームページに訪問しています。
そしてもうひとつ大きく違うのが、直帰率です。
「宣伝」は嫌われる
直帰率とは、ホームページに訪問した人のうち、どのボタンも押さずに帰っていく人たちの割合です。A工務店の直帰率31%だと、100人のうち31人は「せっかく来たのに何も見ずに帰っていった」ということになります。(B工務店の直帰率は7%)
インスタからホームページに、お客様はなぜやってくるのでしょう?それは「知りたいことの答えを求めて」です。(知りたいことがないのに、インスタプロフィール画面のURLをクリックするなんてこと、自分の日常を考えてもあり得ません)
つまりホームページには、知りたいことの答えが必要で、それを無視した、言いたいことを並べた宣伝だらけのホームページは、役に立たないということです。
事例のA工務店はまさに、言いたいことを並べただけのホームページ、デザインが美しいだけのホームページ、でした。
キーワードは「時短」と「快適 」
工務店3社、トップページのヒートマップです。
直帰率は前出のとおり、トップページに来て帰った人の率。終了エリアは、ホームページから離れたのではなく、トップページから次のページへ進んだ割合を示しています。
A社は画面の3分の1あたりで閲覧者の半分が次のページへ進み、C社は半分が画面下までスクロールしています。
C社のように「トップページの下部までスクロールして見て欲しい」という意見があるかもしれませんが、それって、こちら側のエゴ、ではありませんか?
何故なら直帰率(何もクリックせずに帰った人)が最も多いのが、C社なのですから。
ホームページのどこかには、インスタユーザーの知りたい答えが入っている工務店がほとんどです。
でもそれがどこにあるのかわからない、見つけられない。それがまさにC社。
必死で探さなければ見つけらないなんて、そんなホームページ面倒臭くないですか?
SNS戦略に対応した、快適なホームページとは
お客様の、
・インスタで家の写真が気に入ったけど、もっと沢山写真が見たい!
・インスタで見たようなお家を、実際に見れる場所はある?
・気になってるけど、どんなアクションの方法がある?
このような気持ちには、
・イベント
・写真集
・資料請求
などが答えになるでしょう。
しかしそれはあくまで個人の感覚。デジタル時代には、もっと簡単でスマートな方法があります。
それが、問い合わせ者が何を見たかを分析できるWEBトラッキングシステムやGoogleアナリティクス、複数社データ。データの中に答えがあります。
ですからまず、自社のWEBデータを簡単に見れる、理解できる仕組みが必要です。
そしてさらに重要なことは「ボタンを上部に配置したい」と思ったら、画面構成をすぐに変えれる柔軟性。SNS時代には、SNSと同じようにすべてを自分で操れるホームページが必要ですね。
ホームページの柔軟性 + 感覚ではない裏付けされた勝ち方
この2つが合わさったとき、ホームページはSNS戦略に対応した勝てるホームページになる。
時代とともに変化するホームページの考え方が必要です。
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