収納提案を強みにするための3つのヒアリングポイント

2019/10/2109:24970人が見ました

新築やリフォームの時に「収納が沢山欲しい」と言われるお客様は多いですが、お客様は収納へ何を求めているのでしょう。

[収納はどれくらい必要ですか?」「ウォークインクローゼットは必要ですか?」このようなハード面への質問で終わってしまうのは希望の確認になります。

もう一歩踏み込んだ質問をすることで、提案のできる情報が得られます。

 

収納が沢山欲しいお客様へ、具体的な質問で考えるキッカケづくり

 

片付けに苦手意識のある方は、収納が沢山欲しいと考える傾向にあります。

今の家にある多くの物や毎日片付かなくて困っている物を何処かへ仕舞いたいと思っていますので、沢山の収納さえあれば何とかなるだろうと短絡的に思うようです。

 

十分な収納のついた家へ住まわれているお客様でも、片付かなくて困っている方がいるように、大きな収納空間を提案するだけでは、実際に暮らしてから収納への不満が出てくるかも。

 

収納は、物の出し入れがしやすいように作らないとストレスになるからです。

 

打ちあわせでは、多くのことを聞かなくてはいけないため、収納の細かい内容について確認しないまま進められることはよくあります。

しかし、早い段階から提案に必要な内容を丁寧にヒアリングしていかなくては、部屋の何処へどんな形状の収納を提案したらいいのか分かりません。

収納のヒアリングには、何を入れたいのか、どんな風に使いたいのかを聞いてみましょう。 
答えられないお客様は、ご自身で収納について漠然と考えていたことに気づかれ、持っている物について考えるキッカケになります。

 

沢山の靴と聞いたら、あなたは何足持っていると考える?

暮らしはじめたら「収納が足りなかった」と後悔する方は多いです。

また、収納が多すぎて「何を入れたらいいのか分からない」と悩まれる方もいます。 

一言で「沢山」といっても、人によってイメージする数や量が違うので、可能なら実数を聞くとお互いの思い違いがなくて安心です。

「靴が沢山あるので大きなシューズクローゼットを作ってください。」と言われたら、「どんな靴を何足位収めたいのでしょう?」と聞くことで、より具体的な提案ができます。

「靴が40足ある」と言われたら、もうひと質問。

40足とは、誰のどんな靴でしょう。」

ハイヒールなのか、スニーカーなのかでも必要な棚板の枚数や奥行き、高さが変わってきます。

仮に奥様が15足、お嬢さんが10足、ご主人と息子さんで15足とします。

其々の具体的な数が分かれば、収納に必要なスペースが計算できます。
女性と男性の靴の横幅と高さが何センチあるかを計ることで、家族全員の靴が収まるのか提案の段階で確認できます。 

 

期待感のあがる収納提案

シューズクローゼットは、靴だけじゃなく、玄関周りにある傘や子供が夢中になっているサッカー道具、脱いですぐに掛けられる上着など、お施主様が毎日使う物がいろいろと収まりますが、お客様の持っている物によって内部収納の作り方は変わってきます。

 収納したい物を具体的にお聞きすることで、棚板の奥行きや枚数が决まります。

 また、最初から丁寧なヒアリングをすることは、お客間の高感度や期待感が高まります。

 

工事依頼をする場合、最近は数社から見積もりを取りますのでその度にヒアリングの経験をします。

「また同じことを聞かれた。」

「他社と代わり映えのしない質問ばかり」

と最初に思われないために、他社が面倒と思いがちなヒアリングにあえてこだわるのはいかがでしょう。

 

当たり前ですが、
収納とは「物を収めるところ」

なので、中身に着目した質問をぜひ取り入れてみてください。


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