住まいづくりの達人、一般社団法人住教育推進機構理事長の大沼です。
テーマは、「安い新築より高いリフォームがなぜ良いか?」ということです。
今回のお題は、「結露の種類」についてです。
結露というと、皆さんは窓の水滴ですとか、部屋の中の水滴やカビの発生などの、室内結露を思い浮かべる方が多いと思います。
実は、結露にもいろいろと種類があって、例えば床下結露や壁内結露が発生しているというケースがあります。
また、小屋裏結露というものもあります。
このように、見えないところで起こる結露があるのです。
例えば、小屋裏結露が起こるとどうなるかというと、小屋裏に湿気が溜まってしまって、屋根の裏側のところに水滴がついて、これが下がってくると雨漏りみたいになっていきます。
雨漏りだと思ったら、実は小屋裏結露だったというケースがよくあります。
そうなると、屋根の裏側はカビだらけになっていたりするわけです。
特に雪が降る地域では、小屋裏結露が発生しやすくなったりします。
家の中がカビ臭いなと思ったら、小屋裏の状態を見てもらうといいかもしれません。
あと、壁内結露ですが、壁の中の気密と通気がしっかりと取れていないと、壁の中でカビが生えてしまったり、壁の中に溜まった湿気を断熱材が吸ってしまって、その水分の逃げ場がないと、木が腐ってしまったり、シロアリがきてしまったりしますので、これも気を付けていただきたいと思います。
あと、忘れがちなのが床下の結露です。
これは夏型結露ともいいますが、夏場の暑い時期に、部屋の中をエアコンで冷やしていて、外から暑い風が床下に流れ込んでいくと、床の裏側で結露が起きてしまうというケースもあります。
そこで、床下の通気がうまくとれていないと、床下の裏側についた水滴が下に落ちて、床一面が水浸しになっているというケースも実際にありました。
ですので、床下も点検口があれば、特に夏場にこのような状態になっていないかどうかを確認していただければと思います。
今回のお題は、「結露の種類」についてでした。
YouTubeで動画をアップしていますので、興味がありましたらチャンネル登録をお願いします。
以上、住まいづくりの達人、大沼でした。
コメントをもっと見るコメントをもっと見る