はじめまして。
ネクストプラスの戸谷です。
弊社では志のある全国の中小工務店に対して、”新しい価値をプラスする”ために商品開発や教育研修を提供しています。今年も月の半分以上は全国各地の工務店を訪問しています。
そのおかげで全国の工務店を訪ねるたびに、「いま売れている元気な工務店」 と 「業績が思わしくない工務店」が訪問してから、社長さんに会わなくても最初の10分くらいで概ねわかるようになりました。なぜなら打合せスペースや看板類・営業ツール等をみればその会社のブランディング戦略が上手くいっているかが分かるからです。
今の時代は属人的になりがちな営業や、集客のトレンドが次々移り変わるマーケティングよりも、安定して売上を上げ続けている会社はブランディング戦略に力を入れています。
なかには「ブランディン戦略?うちはそんな規模じゃないよ。そんなことよりも、集客できるチラシのつくり方を教えてよ!」という経営者の方もいるかもしれません。短期的な反響を獲得して売上を上げるだけなら、反応が取れるチラシのつくり方でも、YouTubeやインスタグラム集客でも、即効性のある方法はいくつもあります。
しかし、もしあなたが「売上を上げ続けたい!」と本気で思っているのであればブランディン戦略は欠かせません。「でもブランディングって何?」という人もいるかもしれません。
そこで私の記事では「中小工務店がお客様に選ばれ続け、行列ができる地域ナンバーワン工務店になるためのブランディング」についてお伝えしていこうと思います。難しいことはありません。ご安心ください。
「ブランディング」と「ブランド」の違いとは?
「ブランディング」とそっくりな単語に「ブランド」があります。この2つの単語の違いは分かりますか?できるだけ工務店の事例に合わせてご紹介してきます。
中小工務店にとっての「ブランディング」とは・・・
>自社のブランドを地域の人たちに知ってもらうための全ての活動のこと
具体的には、以下のようなものがあげられます。
・チラシ配布やパンフレット郵送
・イベントの開催(現場見学会、お客様感謝祭、BBQ大会など)
・看板の設置(ロードサイド、現場、事務所など)
・地域活動への参加(清掃、お祭り、ボランティアなど)
中小工務店にとっての「ブランド」とは・・・
>自社や自社商品を、競合や他社の商品と区別するための名前や言葉、シンボルやデザインなどのこと
具体的には、以下のようなものがあげられます。
・ロゴ
・名称(ブランド名や商品名など)
・キャッチコピー
・イメージビジュアル
会社のブランドはブランディング活動によってはじめてお客様に知ってもらうことができます。つまりお客様から選ばれる工務店になるにはブランドとブランディングの両方とも必要になります。
どうすればお客様から選ばれるブランドが手に入るのか?
難しい話は抜きにして、一番知りたいのは「お客様から選ばれるブランドのつくり方」ですよね。ここからはブランドのつくり方を具体的にお伝えしていきます。まずは紙とペンを用意してください。
1:好きなブランドを書き出す
最初はあなたが好きなブランドを書き出すことです。
どんなブランドでも構いません。車ならレクサス、日産、ホンダ、ベンツ、アウディ・・・、スポーツブランドならナイキ、アディダス、ミズノ、アシックス、ニューバランス・・・ほかにも高級バックや時計、洋服や靴、近所のパン屋さんや隣町の和菓子屋さんまで色々とありますよね。
頭に思い浮かんだブランドをどんどん書き出してください。
2:なぜそのブランドが好きなのかを考える
1で書き出したブランドの中から、特に好きな上位3つのブランドについて「そのブランドが好きな理由」をそれぞれ書き出してください。
デザインが好き!機能や品質が信頼できる!ほかにも、店員さんが元気で気持ち良い!ショップがかっこいい!いろいろあると思います。ちょっとしたことでも構いません。どんどん書き出してください。
例えばカフェのスターバックスを例に説明しましょう。
スターバックスコーヒー(スタバ)はコーヒーや軽食等を販売しているアメリカ発のコーヒーチェーンです。コーヒーを飲むだけならマクドナルドやドトールコーヒー、コンビニエンスストアや自動販売機でも良いはずです。なぜわざわざ高いお金を払ってスタバに行くのでしょうか?
その理由一つ一つが、あなたの頭の中にあるスターバックスというブランドをつくっています。
店舗の外観デザインや内装デザイン(黒板におしゃれな文字等)照明にインテリアもそうです。更には、レイアウトやスタッフの接客、カップのデザインやロゴなど、その一つ一つがスタバのブランドをつくっています。
上記の目に見えるブランド以外にも「目に見えないブランド」と呼ばれるものがあります。それが理念やビジョン、社員教育やシステムと呼ばれるものです。
この見える要素と見えない要素の組み合わせがブランドを創り出します。そしてブランドをつくるときに重要なのが順番です。
「目に見えないもの」 → 「目に見えるもの」
これはお客様から選ばれる中小工務店のブランドづくりでも同じです。なぜか?目に見えるものはマネしやすく差別化の決定的要因にはならないからです。
しかし目に見えない経営者の想いや価値観は一人ひとり違うはずです。社風や会社の歴史もマネができないです。もし隣の工務店があなたの理念やビジョンをかたちだけマネをしても安心してください。お客様もバカではありません。家づくりは一生に一度の人生で最も高い買い物なので本気です。嘘・偽りは一瞬で見抜かれます。
目に見えない部分のブランドこそがお客様を引き寄せる最大の要因なのです。
3:目に見えない部分のブランドをつくる8つの質問
どうすれば目に見えない部分のブランドをつくり、磨くことができるのか?本当はいろいろあるのですが、今回は誰でも簡単にできる方法をお伝えします。
下記の8つの質問に順番に答えていってください。あなたの中に眠る目に見えない価値(ブランド)の輪郭が浮き上がってくるはずです。
1)3年後5年後にはどのような会社になっていたいか?
2)どんな雰囲気の職場にしたいか?
3)仕事を通じて、スタッフにはどのように成長してほしいか?
4)どのエリアでどの程度の知名度をほしいのか?
5)どの程度のサイズ(売り上げ・棟数・社員数等)にしたいか?
6)どんな価格帯の商品を扱う会社にしたいか?
7)地域・業界でどのような存在になりたいか?
8)特にどんな顧客層に支持されたいか?
何度も繰り返し質問に答えてみてください。深堀りすればするほどブランドは明確になっていきます。そして明確になった目に見えないブランドをベースに、ロゴやキャッチフレーズをつくり、それを名刺や封筒、看板や営業ツールに落とし込んでいきます。
そしてブランディング戦略を実施することで徐々にエリアのお客様にブランドが認知され、気が付いた時にはお客様から勝手に問い合わせが舞い込み、紹介が増え、行列ができる工務店になっているはずです。
最後に・・・
文字だけではなかなかイメージが難しかったかもしれません。もし他社の事例やもっと詳しい情報を知りたい人や「中小工務店がお客様に選ばれ続け、行列ができる地域ナンバーワン工務店になるためのブランディング」に少しでも興味を持ったのであれば、ぜひ下記のURLをクリックしてください。
→http://www.next-plus.co.jp/service/branding_college/
いま弊社で一番人気の「ブランディングカレッジ研修」の情報を手に入れることができます。タイミングが合えば体験会や研修を見学することも可能です。ぜひ一度ご確認ください。
<追伸>
私のルームではブランディングを中心に、すぐに使えなくなる小手先テクニックよりも、中長期的に「中小工務店がお客様に選ばれ続け、行列ができる地域ナンバーワン工務店になるための価値ある情報」をお届けしていきます。ぜひ次回の投稿も楽しみにしていてくださいね。