こんにちは
ネクストプラスの戸谷です。
この連載では「中小工務店が自社ブランディングを確立して、行列のできる工務店になる方法」についてお伝えしていきます。
今回は「お客様から選ばれるブランドづくりの基礎を学び、明日から具体的な行動を実行できるようになる」方法の後編をお伝えしていきます。
→前編はコチラ
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【目次】:ブランドづくりの超基本!全体像
1:ブランドの正体とメリット(前編)
2:「誰に」・・・お客様を決める(前編)
---↓今回はココから↓----------
3:「何を」・・・発信する内容を決める(後編)
4:「何を使って」・・・届ける媒体を決める(後編)
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【3:「何を」・・・発信する内容を決める】
前編では自社のお客様を明確にしました。そこで次に行うことは「発信するメッセージを決める」です。
ここでいうメッセージとは、チラシやネットで目にしたお客様が思わず手を止めてしまうような「分かりやすく魅力的」なメッセージのことです。
具体的には、ロゴであり、商品名(ブランド名)であり、キャッチコピー(タグライン)であり、ビジュアルでもあります。つまりお客様の興味を引くためのビジュアル全般のことです。
ではどうやってお客様の興味を引くメッセージを手に入れることができるのか。ここではキャッチコピーを例にお伝えしていきます。
準備するのは前編で取り組んでもらった『会社の強み』と『お客様の痛み/快楽』のワークシートです。
やることは簡単です。
1:お客様に響く可能性があるキーワードをチェックする
2:お客様にとって(競合他社より)魅力的なメッセージができるまで、キーワードをかけ合わせていく
そのときに注意するときは、「差別化できる項目である」「お客様にとって優先順位が高いものから考えていく」ことです。
例えば上記の事例から考えると、キーワードのかけ合わせとは、
・女性建築家 × 無垢材 × 安心 × エアコンいらず(健康的)
そこから導き出されるメッセージは、
[女性建築家と一緒につくる自然素材の安心高性能住宅]
となります。
注意してほしいのはこのメッセージは真似すればよいわけではありません。エリアが違えばお客様の要望も違うし、会社の強みも違います。本当にお客様と自社のことを考え抜いて出てきたメッセージを導き出すことが重要です。
そしてこのメッセージに合ったビジュアル(ロゴや写真)や、投稿(SNSへの投稿)を使って市場(商圏)の人に会社のメッセージを浸透させていきます。
ではどのような媒体を使ってメッセージを広めていくのか。次は使う媒体について考えていきましょう。
【4:「何を使って」・・・届ける媒体を決める】
届ける媒体を考える前に、前提を振り返ってみたいと思います。あなたは集客ができない一番大きな理由が分かりますか?
それは「知られていない」「選ばれていない」です。詳しい話はまた別の機会にお伝えしますが、お客様の購買行動モデルに「AISAS」というモデルがあります。
AISASは日本の広告代理店である電通社によって提唱された、インターネット時代に適用したモデルです。難しい話はさておき、簡単に伝えると、
お客様がスマートフォンで情報検索する前提で少しだけ解説すると、まずSNS(InstagramやFacebookやPinterestなど)で情報に触れて(A:Attention:注意)興味を持って(I:Interest:興味)もらえたら、自社ホームページで詳しく情報を検索(S:Sesrch)します。
そして会社に対して一定以上の期待を感じたら、問い合わせをしたり見学会に来てくれます。
ということはまずは市場(商圏)の人たちに会社のことを知ってもらう必要があるということです。知ってもらうという目的を達するためには、なにもオンラインだけが方法ではありません。オフラインの方法だってまだまだ有効です。
オフラインの施策には慣れていると思います。多く方が苦手としているのはオンラインの方ではないでしょうか。
その理由の一つとしてよく耳にするのは「どんな情報を発信すればいいのか分からない」です。そしてもう一つが「どの媒体を使えばいいのか分からない」ということです。
「どんな情報を発信すればいいのか分からない」については先の章で一つの答えとして「会社が発信するメッセージ」を明確にしました。メッセージに合った写真や考え方や情報などを発信していけばよいのです。(メッセージを発信する内容=コンテンツに落とし込む部分は、ご要望が多ければまた別の機会にお伝えしていきたいと思います。)
もう一つの質問である「どの媒体を使えばいいのか分からない」については、ターゲットとしているお客様に合った媒体を選べばよいのですが、一つ問題があります。
そもそも各媒体の特徴を知らないということです。そこで各SNSの特徴と現状をまとめました。
それぞれの媒体の特徴を掴んだら、自社の強みとお客様の属性に合わせて使う媒体を選びましょう。
【まとめ】
今回見てきたのは「目に見える部分」についてのブランディングについてでした。しかし繰り返しになりますが、本当に大切なのは「目に見えない部分」つまり会社の理念やビジョンについて考えることです。
目に見えない部分が明確になれば、目に見える部分の内容も変わります。とはいえお客様にとって分かりやすいのは目に見える部分なので、前編と合わせてぜひワークに取り組んでみてください。
そしてより良い情報発信に取り組んでください。それが御社のブランディングと集客に大きく影響していくからです。