地域工務店の新しいスタンダード、1間間グリッド設計法

2022/07/3120:58372人が見ました

私は自らの経験から、「1間間グリッド設計法」が日本中の地域工務店の新しいスタンダードになると信じています。

今回はそういう考えに至った経緯をお話しさせてください。

 

私はもともとゼネコンの現場監督でした。

それがあるきっかけで何としても木造住宅をやりたいと思い立ち、大工さんにお願いして大工見習いになりました。

そして、やればやるほど木造建築の世界の奥深さに気づき、本格的に木造建築設計を学ぶために建築家の吉田桂二さんが主宰していた木造建築学校の門を叩きました。

今から17年前、33歳の時のことです。

初授業の日、「山梨県から来ました、大工の和氣です。」と自己紹介したのを覚えています。

そこでは設計課題が与えられるのですが、私はもちろん設計未経験者

見よう見まねでなんとか提出した初めての設計課題の点数は40点、クラスで最下位レベルでした。

40点の課題

そんな私が5年後にある設計勉強会で最優秀賞を受賞してしまったのです。

それも審査員は建築家伊礼智さんや佐藤重徳さん、造園家の荻野寿也さんという錚々たるメンバー

審査員の方々から「オーソドックスではあるが、プランがしっかりしている。」とか「自分が住むとしたらこの家。」という評価をいただきました。

なぜクラス最下位だった私が、5年で最優秀賞を取れたのか。

その理由はただ一つ、吉田桂二さんから「1間間グリッド設計法」を学んでいたことでした。

 

吉田桂二さんは私たちにいつも言っていました。

「架構と空間を合一させよ。」

そして、架構と空間の合一という至難の業を至難ではなくするのが1間間グリッドだと。

その教えを愚直に実践した結果、5年間で初心者だった私でも賞をいただくほどの住宅デザイン力を身につけることができたのです。

 

1間間グリッド設計法を実践の場に活かしていくと、さらに嬉しい効果がありました。

その1)敷地や要望に対して最適なプランが容易にできるので、プレゼンの成約率やスピードが上がりました。

その2)建物のボリュームから決めていくので、コストコントロールの精度が上がりました。

その3)自ずとプロポーションが整うので、無理なく美しい建築をつくることができるようになりました。

こんなことですから、私はますます住宅デザインの仕事が楽しくなっていきました。

このような経験から私は、「1間間グリッド設計法」は日本中の地域工務店のスタンダードになると確信しました。

今では、地域工務店さんのデザインパートナーとして「1間間グリッド設計法を使った住宅デザイン支援」を行っています。

 

☆「1間間グリッド設計法を使った住宅デザイン支援」について詳しく知りたい地域工務店の方は是非お問い合わせください。

地域工務店のためのデザインパートナーサービス

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