天井断熱は下屋の扱いに注意

2018/11/1912:461609人が見ました

天井の断熱施工は、既存の断熱材をそのまま生かすのが前提だ。断熱材を撤去すると処分費もかかる。断熱材は裸のグラスウール16K100㎜を2枚敷き込んで200㎜断熱するのが最も安価にできる。

注意点としては、小屋裏には火打ちや吊木、筋かいなど、断熱施工上の邪魔者が多いので、そうした部材にぶつからない形状に断熱材をカットして、隙間なく詰めていくことだ。

この場合の作業としては、まず小屋裏で各種の部材と断熱材が干渉しない隙間の寸法を測り、その数値に基づき、下階で断熱材をカットするという段取りになる。1人でやるのは非効率なので、2 人でやることになるが、それでも手間を要す。

もう1つの注意点としては、下屋の壁の扱いだ。気密ラインを考えると外部になるので、写真のように断熱した上で、透湿防水シートを張って気密性を確保する。なお、下屋の施工に際しては、点検口がない場合は苦労する。

気密ラインを確保するため、下屋の壁にはタイベックを張り、気密を連続する

下屋部分は狭く施工性が悪いが、天井・階間の壁ともに断熱改修を施す

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