前回の記事『理念はありますか?』に引き続き、
今回からはその中身に入って行きたいと思います。
企業の存在意義=社会貢献であることからも、
社会性の無い理念では社会から求められる企業になることは難しいかも知れません。
なぜなら、社会の中にしか私たちの市場は存在しないからです。
マーケティング用語の中に『3C分析』というものがあります。
Customer:市場や顧客のこと
Company:自社のこと
Competitor:競合他社のこと
この3つの頭文字をとって表現されたものです。
本来の視点とは異なりますが、これを見てわかるように、
自分達の他に世の中には『お客様』と『ライバル』しか存在しないということですね。
企業が存続できるかどうかのカギを握るのは、市場です。
市場が求め続ける環境のみ企業は存続します。
私たちは、絶えず市場から良くも悪くも評価され判断され続けており、
市場から必要がなくなれば存続できなくなり、必要とされれば存続する。
決して難しい話ではありません。その上で自社はどうあるのか。
やはり事業を通じて社会の役に立てる存在になることが求められるのだと思います。
そこで考え方(理念)を明確にし、発信していく事が必要となりますが、
その根本となるものが代表者の考え方になります。
その理由は、企業=社長だからです。
当然ですが、代表者である社長の価値観が企業の考え方に大きく影響します。
そして、その策定された理念のもとに、様々な事が展開されます。
商品開発・広告活動・営業活動・採用活動・人材育成その他全てです。
そのすべてに一貫性がある活動こそが、企業の価値につながっていくのだと思います。
先日のことですが、私が主宰する会で
講演させていただいた内容について少し触れておきます。
私たちは、どう在るべきなのか。
急速に変化する市場に対してどうするべきか。
そんなことについてです。
そのことについて、こんな風にお伝えしました。
① 市場は急速に変化するもの。
② ライバルは強くなるもの
そう考えておかないと、簡単に取り残されてしまう。そういう時代です。
自分達の事は絶えず強化し、自分達以外の外的要因に当たる部分は、
厳しくとらえる事が必要です。
その中で私たちはどうするのかを考え、
計画し行動しなければ未来はありません。
業務に忙殺されることを理由に行動しない企業に対して、
市場は許してくれません。
人材不足も設計力が低いことも
施工力が低いことも仕入れが高いことも全てです。
いっさい企業の都合は関係ありません。
屁理屈なし、言い訳無用の社会で私たちは生きています。
立ち向かうしかありません。
それでもせっかくだから、楽しく立ち向かいたいですね。