例えば私たちの場合

2019/08/2611:031149人が見ました

前回の記事で、自分たち以外には
『市場(顧客)とライバルしかいない』という話から、
そもそも自分たちは何者なのか・・・。
どんな目的を持って何をしようとしているのかを
明確にする必要があるのではという問いかけをしました。

まずは自分たちの抽象的なものから定め、
詳細を定めていく形となりますが、
それを事業に当てはめると
『理念』(抽象的)→『戦術』(詳細)となり、
つまりは『考え方』→『行動』となります。

大まかに順を追ってみると、
理念→ビジョン→戦略→戦術といった感じです。
こんな知ったような口を利いていますが(文章ですが)
私もそんな事を深く考え始めたのはごく最近の事です。


  


理念について調べていくと『経営理念』と
『企業理念』というものが出てきます。
これらは同義語として使用される場合が多いようですが、
厳密にいうと違いがあるようです。

『経営理念』というのは、経営者が持つ信条や
大切にしている価値観であり、
経営をしていく上での根本的な考え方です。
基本的に創業者によって定められる経営観ということなので、
経営者が交代するタイミングなどで、
つくり変えられることもあるようです。

一方、『企業理念』とは、
企業としての最上位概念を意味します。それゆえ、不変です。
それは、企業の目的であり、
存在意義や価値観を表していますので、
企業として全社員が共有し、
企業における意思決定の基準となるのです。

つまり、『経営理念』は経営者の価値観であり、
『企業理念』は企業全体の価値観ということになります。
※諸説あるようなので、これが正解というものではありません。

そういう意味では、
私が社長を務めるハウスクラフトの『経営理念』というのは
創業者である私の価値観という事になります。
ここで自己紹介のようになりますが、
ハウスクラフトの『経営理念』について
お伝えできたらと思います。
興味の無い方すみません。

私の人生の特徴には大きく分けて2つあります。
1つは大工工務店の二男として生まれ育ったこと。
これは、わかりやすく今の仕事にも大きく関わっています。
もう1つは幼少の頃(4歳)から
少林寺拳法での指導を受けていたということです。
今では、道院長(先生)として
門下生を指導する立場にありますが、
幼少から受けた幾つもの教えが私の人生観をつくっています。


  


その中でも本当に大切にしたい考えが2つあり、
1つは【自他共楽】という教え。
もう1つは【力愛不二】(りきあいふに)という教えです。
それぞれの意味は以下の通りです。

■【自他共楽】に込められたもの。
『半ばは自己の幸せを、半ばは他人(ひと)の幸せを』
自分が良くないのに人を支える事はできません。
その為には、自分の可能性を信じ努力して
頼れる自分をつくることが必要です。
そうして築き上げた自分の力を他人や
社会の役に立てようといった教えです。

■【力愛不二】に込められたもの。
『力の伴わざる正義は無力なり、正義の伴わざる力は暴力なり』
いざという時に勇気を持って行動できる人を育てる事や、
力と愛を備える事によって
豊かな未来の創造につなげる事を意味します。
その2つが私の中の最上位概念です。

自分が努力し成長した中で、
誰かのお役に立てるなら本当に嬉しい事だと思います。
そして、それを発信するには『力』が必要になります。
『力』は『自信』に繋がります。
正しい事をするために必要な力を備える事が出来れば、
きっと誰かのお役に立てるのではないかと思っています。

チカラボの活動もその一貫となり、
誰かのお役に立てているなら、私としては凄く幸せに思います。

 

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