【特別編】今、するべきこと

2020/03/2711:061547人が見ました

わたしの大好きなコメディアン、志村けんさんが
新型コロナによる重度の肺炎でお亡くなりになりました。
幼いころから志村けんさんの笑いで育ってきた私にとって、
本当に悲しい出来事です。

心からご冥福をお祈りいたします。
この状況がいち早く終息に向かうことを願っています。


コロナウィルスでの騒ぎで、
世の中がパニックになりつつあります。
マスクは相変わらず不足しています。

まさか、シャープの亀山工場で
マスクをつくることになると誰が想像したでしょうか。
誤情報からトイレットペーパーが
店頭から消えるなどといった現象までおきました。
人々の心理状態も良くありません。

 マスク

ここで、ひとつ振り返っておきたいところです。
通常、マスクは安価なものが多いです。
高級品といってもメチャクチャ高いものはありません。
私が知っている限りでは、
【ゼンワールド】という会社が出している
【エアープロットマスク】というのが
高品質で高価なマスクです。

https://www.zen-world.co.jp/mask
特別な効果については上記URLを参考にしてください。


それはさておき、マスクの騒ぎで転売が相次ぎ、
悪質な値上げをする業者も増えたことから、
政府によりマスクの転売禁止というお達しがありました。

危機的状況とはいえ、
マスクが何倍もの価格で流通する
という現実には少し狂気的にも感じます。

それだけ需要と供給のバランスが崩れ、
しかも急を要するものについて
人はお金を出すということなのです。
まさに顧客価値MAXな状態ですね。

これを住宅事業で考えた時に、
同じ環境とはいかないかも知れませんが、
あえて考えるとしたら、災害後の復旧かと思います。

復旧支援イメージ

ただここで大きく2つが違うのは、継続性です。
今回のコロナショックで、
人々は今までに抱いていたマスクに対する価値を見直しました。
きっとコロナショックが終息宣言されても、
かなりの割合でマスクの着用を続ける人がいると思います。

それには実感として、
コロナ対策でマスクを着用している人が、
風邪をひかない、インフルエンザにかからないといった、
違うカタチでの効果も感じているからです。

しかし、住宅業界にとってはどうでしょうか。
仮に大きな災害が起きて
住宅事業者が復興に大忙しになったとしても、数年で波は終わり。

その波が終わると、
ほとんどの家屋は新築されたり修繕されたばかりで、
新しい受注を生み出すことが難しくなります。

どんな素晴らしい長期計画をしても、
現在を生き抜くことができなければ終わってしまいます。
生き抜いてこその未来です。



今は生活者が大きな不安を抱えているときです。
まずは、企業としての対策をしっかり伝える必要があります。

このような状態なので、集客イベントの中止や
商談の中止をしている企業もあると思いますが、
そんなこと言ってる場合ではないことも事実です。

イベントを開催しても
安心して来ていただける条件とは何か。
さすがにオープンで複数組が一度に入ると思ったら、
不安が拭えません。

やはり時間枠を決めて
事前予約制にした上で対応するのが望ましいと思います。

スタッフは全員マスクの着用を義務化し、
打合せ場所やモデルハウスには
アルコール除菌スプレーを配備する。

これくらいのことは必ず必要だし、
実施している企業も多いと思います。



あとは、やっているだけでは
来場を検討しているお客様に伝わりませんので、
必ずメッセージを送らなければなりません。

連絡先がわかっているならメールや電話。
連絡先が分からない人に向けては
HPSNSでの告知は絶対です。

今お客様と出会えることができなければ、
半年後の受注数に影響が出ます。
さらにもう半年後には売上高に影響します。

来場を検討しているお客さまが
安心して来場できる環境づくりをしないと
未来はありません。

必要なことを考え抜いて、即実行です。
よくわからなければ、
集客に新型コロナの影響が出ていない
という会社があれば、
その要素を聞いてみるのが良いと思います。

また、トイレをはじめとする、
設備機器の納入遅れは深刻な問題になっています。
やっとここにきて
納期回答を出すメーカーもでてきましたが、
遅れを取り戻すにはかなりの期間を要するとみています。

今回特例として設備が入っていなくても
完了検査を受けられることや、
登記ができることになっていますが、
それができたところで施主は引っ越しをして
新しい生活ができるようになるわけではありません。

これが住宅事業者の都合で決済をしてしまった場合、
施主の負担は相当なものになります。

さすがにそれは出来ないとなると、
最終一括支払いで請け負っている企業の負担は
大変なものになるし、着工・中間・完成の3回に分けていても、
その負担は相当なものです。

もちろん工事原価の支払いはあるし、
固定費の支払いもあります。
つまり、入りは減り出は変わらないとなり、
キャッシュはより厳しいものとなります。

このような時の対策ができている企業と
できていない企業では大きな差が生まれます。



もちろん、資金が潤沢な企業は問題ないでしょうが、
そんな企業ばかりではありません。
そうした時に頼らざるを得ないのは金融機関です。
なので、金融機関との上手い付き合いが
できている企業は強いのではないでしょうか。

もしもの時のために、必ずプロパー枠を用意しておくべきです。
ハウスクラフトでは、
設立2年目から金融機関との交渉に入り【枠】をつくりました。

つくったといっても、最初許されたのは500万円。
つまり500万円までは、
今日お願いしたら明日には振り込まれるというもの。

毎回の審査はありません。
急を要するときに利用します。
とはいっても、住宅事業における500万円で
何ができるということでもありません。

そこで、翌年には1000万円、その翌年には2000万円、
その翌年には5000万円、その翌年には1億円、
その翌年には2億円・・・と増額していきました。

今はもう少し枠がありますが、
使ってはいません。
あくまで『もしも対策』です。

企業経営にはあらゆるリスク対策が必要になりますが、
その中でもこの内容は大きなウェイトを占めます。 

今回の新型コロナ問題は、
全業種に打撃を与えるものです。

社会全体に影響を与えていますので、
早く終息を迎えてほしいですが、
そんな簡単なことではないかもしれません。

何とか乗り切っていきましょう!

 

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