床断熱は和室の気密にも注意する

2018/11/1913:022056人が見ました

床断熱の施工は床下から行なう。32kのグラスウール80㎜を根太間に施工し、落下しないように桟木で押さえる。一般に木造住宅の床下懐は40 ~50cmほどで、基礎のフーチングもあり移動しづらい。慣れもあるが、かなり施工性が悪いので、断熱工事に丸1日はみておく。

築20年程度であればベタ基礎が多いが、30年前だと布基礎の現場もある。防湿コンウリートが打設しておらず、下が土の場合もある。そうした場合は防湿を兼ねて、まず地盤面に0.2㎜厚の防湿フィルムを張り、それから断熱工事に入る。床下の環境にもよるが、フィルムを張る前だと身体がどろどろに汚れる。

なお、和室の場合、気密確保にはひと手間が必要だ。洋室のフローリングの下地は合板だが、畳の下地に荒床が張られている。荒床は板同士の隙間が大きいので気密テープを張って床下の空気を遮断する。

80㎜厚のボード状グラスウールを充填し桟木で押さえる

荒床は板の間に1cm程度の隙間があるので気密テープで塞ぐ

根太と平行に立つ壁との隙間は気密テープで処理

一覧へ戻る