高齢者が家で一番やりたいことを重視する

2018/11/1814:38154人が見ました

最初に必要な情報は、本人がどれだけ動けるのかということだ。階段の上り下りはできるのか。よくなるのか、ならないのか。入院中の方だと理学療法士がついているので、そうした点について判断を仰ぐ。介護保険は何回かに分けて使えるので、身体状況の変化が予測される場合、保険金額を残しておき、変化に合わせて追加変更するように考える。
直接本人に会って話を聞くことも重要だ。入院中の方であれば、退院の目処が立ったころに、理学療法士と一緒に家屋調査に一時帰宅するので、そこに同席する。「病院にきてください」といわれる場合もある。


本人から確認したいのは、腕の力や握る力、麻痺側の手足はどどこまで動くかといった身体状況と、家のなかで一番やりたいことは何かということだ。本人が判断できない場合は家族の声も聞きながらまとめる。


一般的にはトイレに1人で行きたいという希望が多い。トイレは行き来の頻度も高く、ポータブルトイレだと後始末が大変だ。このほか、茶の間でテレビを見たいなど要望はさまざまだが、それらの実現に向けた提案を最優先する。


そうした場面で必要なのが、対人交渉力。、「俺は手摺りなんかいらない」と強がる高齢者をやんわり諭す力が必要だ。頑固な建て主の場合、家族に「私も必要だからと」などと助け船を出してもらうのもよい。

ウッドデッキを増築した事例。外階段を通って2階に洗濯物を干していたのが、家のなかからすぐに干せるようになり、憩いの場にもなった(写真提供:あいる)

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