住まいづくりの達人、一般社団法人住教育推進機構理事長の大沼です。
テーマは、「安い新築より高いリフォームがなぜ良いか?」ということです。
今回のお題は、「基礎補強 布基礎の増し打ち」についてです。
この布基礎の増し打ちという方法が、一番現実的で多く行われている方法です。
施工の手順としては、既存の土台・柱を撤去します。その際、建物が倒壊しないように補強梁を設置して建物を守ります。
その後に、耐力壁直下つまり力がかかる壁の下に、ちゃんと基礎を設けるということが法律で決まっています。
写真の建物は、外周りの基礎には鉄筋が入っていましたが、中は、全部独立基礎になっていました。
どうしても耐力壁の下に基礎が足りませんでしたので、布基礎の増し打ちをさせてもらいました。
外周りの基礎に鉄筋が入っていないことは結構あります。
そういう場合は、既存の外周りの基礎に立ち上げ基礎を打設します。
元々ある基礎の横に、新しい基礎をつくって、既存の基礎にかかる力を新しい基礎で支えるようにするという工事をします。
新しい基礎には当然鉄筋を入れなければなりませんし、既存の基礎との連結も非常に大事です。
既存の基礎と新しい基礎をアンカーボルトでしっかりと留めて、鉄筋を這わせて基礎を打っていきます。
ここで注意していただきたいのが、既存の基礎にアンカーボルトを揉んだときに割れないようにしなければならないということです。
実はこれが結構やっかいで、割れてしまえば元も子もありませんので、細心の注意が必要です。
割れやすい基礎かどうかを診断して、判断することが大事です。
これらをしっかりと確認して、基礎補強のやり方を決めて頂ければと思います。
今回のお題は、「基礎補強 布基礎の増し打ち」についてでした。
YouTubeで動画をアップしていますので、興味がありましたらチャンネル登録をお願いします。
以上、住まいづくりの達人、大沼でした。
コメントをもっと見るコメントをもっと見る