住まいづくりの達人、一般社団法人住教育推進機構理事長の大沼です。
テーマは、「安い新築より高いリフォームがなぜ良いか?」ということです。
今回のお題は、「外壁 窯業系サイディング」についてです。
この窯業系サイディングは防火対策には非常に良い材料です。
ただし、メンテナンスを頻繁にすることになりますので、何を大事にするかをしっかりと見極めて欲しいと思います。
窯業系サイディングの耐火性以外の利点としましては、種類が豊富であるということがあります。
いろいろな種類があって、建物のデザインを考える際には、非常に便利な外壁材です。
また、コストの面でも安く抑えることが可能です。
ただし、窯業系サイディングの欠点としては、繋ぎ目を埋めるためのコーキングの傷みが早いということがあります。
そのために、こまめなメンテナンスが必要になります。
また、表面の塗料の劣化の問題もあります。
表面塗料の劣化を放置しておくと、表面が凸凹してきて、外壁材自体を貼り替えなくてはいけなくなりますので、注意が必要です。
また、内部結露による影響があります。
建物の断熱性能があまり良くないと、どうしても壁の中に湿気が溜まってしまい、窯業系サイディングはその湿気を裏側から吸ってしまいます。
そうすると、表面の塗装塗膜と素材の間に水分が溜まってしまって、冬の寒い時期にそれが凍結膨張して剥がれてしまったりします。
そのため、窯業系サイディングは、どうしても短いスパンでのメンテナンスが必要になります。
イニシャルコストは安いんですが、このメンテナンスというものを考慮しながら選ぶことが大事です。
コストについては、窯業系サイディングを約40坪の家で使用した場合、おおよそ200万円くらいかかります。
メーカーのホームページを見ますと、素材の値段は出ているんですが、現実的には、素材、コーキング剤、施工の貼り手間がかかります。
コーナーに使用する、出隅や入隅などの役物も必要です。
これらを合計すると、40坪の家ではやはり200万円ほどかかります。
地域によって値段は異なりますが、そのくらいはかかるものだと思ってください。
今回のお題は、「外壁 窯業系サイディング」についてでした。
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以上、住まいづくりの達人、大沼でした。
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