窯業系サイディングについて

2019/08/2711:18325人が見ました

住まいづくりの達人、一般社団法人住教育推進機構理事長の大沼です。

 

テーマは、「安い新築より高いリフォームがなぜ良いか?」ということです。

 

今回のお題は、「外壁 窯業系サイディング」についてです。

 

この窯業系サイディングは防火対策には非常に良い材料です。

 

ただし、メンテナンスを頻繁にすることになりますので、何を大事にするかをしっかりと見極めて欲しいと思います。

 

窯業系サイディングの耐火性以外の利点としましては、種類が豊富であるということがあります。

 

いろいろな種類があって、建物のデザインを考える際には、非常に便利な外壁材です。

 

また、コストの面でも安く抑えることが可能です。

 

ただし、窯業系サイディングの欠点としては、繋ぎ目を埋めるためのコーキングの傷みが早いということがあります。

 

そのために、こまめなメンテナンスが必要になります。

 

また、表面の塗料の劣化の問題もあります。

 

表面塗料の劣化を放置しておくと、表面が凸凹してきて、外壁材自体を貼り替えなくてはいけなくなりますので、注意が必要です。

 

また、内部結露による影響があります。

 

建物の断熱性能があまり良くないと、どうしても壁の中に湿気が溜まってしまい、窯業系サイディングはその湿気を裏側から吸ってしまいます。

 

そうすると、表面の塗装塗膜と素材の間に水分が溜まってしまって、冬の寒い時期にそれが凍結膨張して剥がれてしまったりします。

 

そのため、窯業系サイディングは、どうしても短いスパンでのメンテナンスが必要になります。

 

イニシャルコストは安いんですが、このメンテナンスというものを考慮しながら選ぶことが大事です。

 

コストについては、窯業系サイディングを約40坪の家で使用した場合、おおよそ200万円くらいかかります。

 

メーカーのホームページを見ますと、素材の値段は出ているんですが、現実的には、素材、コーキング剤、施工の貼り手間がかかります。

 

コーナーに使用する、出隅や入隅などの役物も必要です。

 

これらを合計すると、40坪の家ではやはり200万円ほどかかります。

 

地域によって値段は異なりますが、そのくらいはかかるものだと思ってください。

 

今回のお題は、「外壁 窯業系サイディング」についてでした。

 

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以上、住まいづくりの達人、大沼でした。

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