外壁 ALC+吹付塗装について

2019/08/3011:15312人が見ました

住まいづくりの達人、一般社団法人住教育推進機構理事長の大沼です。

 

テーマは、「安い新築より高いリフォームがなぜ良いか?」ということです。

 

今回のお題は、「外壁 ALC+吹付塗装」についてです。

 

結論から言いますと、防火対策には非常に利点がありますし、重厚感もありますが、コスト的には高くなりますので、コストバランスを考えて頂ければと思います。

 

まず、ALC板とは何かといいますと、軽量コンクリートの板です。

 

厚さは25㎜から40㎜ありますので、凹凸がはっきりと表現できるので、デザイン性のある外壁ができます。

 

これにより、重厚感があり見た目の良い家になるということが利点になると思います。

 

ALC板には塗装品がありませんから、上から吹付塗装することが必要になりまので、コーキングが傷みにくいということも利点です。

 

また、コンクリート板で厚みがありますから、防火性が非常に良いです。

 

これによって、火災保険が安くなる場合もあります。

 

ただし、欠点もあります。

 

やはり現場で塗装しますので、塗装の劣化が考えられます。

 

その分、塗装に関するメンテナンスをこまめにしてあげる必要があります。

 

現場で塗装することになりますので、工期が長くなりますし、天候にも左右されますので注意が必要です。

 

実は、ALC板は窯業系サイディングよりも大きさが小さいんですね。

 

小さいということは、コーキングをする長さが長くなりますので、その分コーキングの費用が結構かかります。

 

また、以前よく寒冷地には適さないと言われていました。

 

寒冷地で使用すると、凍結して外壁が傷みやすいということが結構ありました。

 

でも最近は、寒冷地用のものがあるようですので、メーカーのホームページなどで調べて頂ければと思います。

 

コスト面では、窯業系サイディングは、40坪の家で200万円くらいかかるのに比べて、ALC板+吹付塗装は320万円ほどかかりますので、やはりコスト高になります。

 

実際に外壁を貼るには、外壁材以外に、役物、貼り手間、コーキングが必要で、その後に塗装をする訳ですから、これらを全部足していくと320万円nくらいになって、やはりコスト高になります。

 

コストは高くなりますが、それなりに見た目は良くなります。

 

つまり、良いところと悪いところがありますので、コストバランスとメンテナンス性を考えながら、外壁材をどうするのかを考えていって頂ければと思います。

 

今回のお題は、「外壁 ALC板+吹付塗装」についてでした。

 

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以上、住まいづくりの達人、大沼でした。

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