住まいづくりの達人、一般社団法人住教育推進機構理事長の大沼です。
テーマは、「安い新築より高いリフォームがなぜ良いか?」ということです。
今回のお題は、「自然素材 無垢床板」についてです。
結論から言いますと、針葉樹の無垢床板をつかうことで、床暖房がいらない住まい方ができるということです。
針葉樹には、スギや赤松、ヒノキなどがあります。
広葉樹には、ナラやタモ、ケヤキなどがあります。
なぜ針葉樹の無垢床板がいいかというと、まず木肌の軟らかさですね。
木肌の軟らかい床板ですと、足触りがとてもいいです。
また、針葉樹には空気層がたくさんありますので、冬でも冷たくならず、梅雨時でもサラサラしているので、スリッパも必要なくなります。
床暖房がいらなくなるというのも、大きな利点になると思います。
この床暖房についてよく言われるのが、床暖房を設置したはいいけれども、2~3年で使わなくなってしまうという方よくいます。
なぜかというと、施工費もかかるんですが、それ以上に維持費がかかってしまうという問題があるからです。
維持費がかかり過ぎてしまうために、床暖房を止めてしまって、一般的なストーブで暖房するなどという話をよくききます。
それであれば、床暖房にお金をかけずに、床の素材にほんの少しお金をかければ、冬は室内の空気を暖めることで蓄熱してくれて暖かい、足触りのいい無垢床材にすれば、居心地のいい空間ができるのではと思います。
短所としましては、やはり傷つきやすいというところがありますね。
また、汚れが心配ということや色ムラがあること、コストが心配というところでしょうか。
傷つきやすいということについては、わりと容易にメンテナンスできる方法があります。
一般的な新建材の床材ですと、傷つきにくいけれども治しにくいというところがあります。
無垢の床材はですと、傷はつくけれども治しやすいといいうところが利点だったりします。
色ムラについては、最初貼ったときは色ムラがありますが、半年も経たないうちに、だんだんと日に焼けて、色が統一されてきます。
このように一長一短はありますが、住み心地がいいという面では、無垢床材も考えて頂ければと思います。
また、無垢材は呼吸しますので、室内の調湿効果がありますので、是非考えてみてください。
今回のお題は、「自然素材 無垢床材」についてでした。
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以上、住まいづくりの達人、大沼でした。
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