住まいづくりの達人、一般社団法人住教育推進機構理事長の大沼です。
テーマは、「安い新築より高いリフォームがなぜ良いか?」ということです。
今回のお題は、「ホルムアルデヒド 家具」についてです。
結論から言いますと、買ってきた家具のホルムアルデヒド放散量の数値が、非常に高いことがあります。
今、国の基準として厚生労働省から言われているのは、24時間換気扇をつけた状態で、0.08PPM以下にしてくださいということです。
ですが、それは家をつくる際の数値の基準であって、住んだ後に買ってきて置かれる家具のホルムアルデヒドについては考えられていないということです。
そのために家の中のホルムアルデヒド数値が高くなっているということが結構あります。
写真のように、カラーボックスの中にホルムアルデヒド測定器を置いてみました。
これは、自分の家の自分の部屋なんですが、測定器を買ったときに、色々なところを測ってみたところ、一番ダメだったのが自分の部屋でした。
資料や本を置くために、カラーボックスをたくさん並べていたのですが、このカラーボックスから出るホルムアルデヒド数値が尋常ではありませんでした。
国の基準が0.08PPM以下であることに対して、測定値が0.8PPMで、国の基準の10倍でした。
ホルムアルデヒドの濃度と人体への影響は、表のように0.5PPM以上で、臭気のため不快感が起こります。
それ以上になってくると、鼻やのどに刺激が加わるということになります。
このカラーボックスを処分しても、無垢の床板や壁がホルムアルデヒドを吸ってしまっていて、なかなか数値が下がりませんでした。
家づくりをする際に、床や壁などの内装材に気を使う方が増えましたが、家具にまで気を使う方は少なかったりします。
ですが、実は家具から放散するホルムアルデヒド数値というものも非常に大きい場合がありますので、家具についても気を付けていただきたいと思います。
是非、家を設計される方と、中で使う家具についても、打ち合わせをしていただくのが一番いいのではと思います。
今回のお題は、「ホルムアルデヒド 家具」についてでした。
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以上、住まいづくりの達人、大沼でした。
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