住まいづくりの達人、一般社団法人住教育推進機構理事長の大沼です。
テーマは、「安い新築より高いリフォームがなぜ良いか?」ということです。
今回のお題は、「ホルムアルデヒド数値」についてです。
結論から言いますと、一番のシックハウス対策としては、有害なものは使わないということです。
ホルムアルデヒドは、やはり健康対策の面でも良いものではありません。
新建材や集成材を使って家を建てて、24時間換気を徹底的にやるというよりは、まず基本的にホルムアルデヒドを放散させる材料を使わないことが一番大事になると思います。
ですので、私は新建材や集成材を使った家づくりをおすすめしません。
実際に厚生労働省の指針では、24時間換気をして0.08PPM以下にしてくださいということになっています。
例えば、内装材に無垢の床板や、壁も珪藻土や漆喰などの害のないもので仕上げた室内でホルムアルデヒドを測定すると、写真のように換気扇を止めた状態でも、ホルムアルデヒド数値0.02PPMと測定されました。
無垢の床板にも、実は微量のホルムアルデヒドが含まれていますが、それでもこれくらいの測定値です。
これが、新建材や集成材を使った家で測定すると、確かに換気扇を稼働させているときは0.08PPM以下かもしれませんが、換気扇を止めて測定すると0.35PPMという国の基準の2.5倍もの数値になります。
換気扇を使わないと健康に害を及ぼすような家づくりになってしまっているということになります。
国で認められている第三種換気でも、無駄な時は換気扇を止めてしまうなどという使い方をしてしまうと、このような現象が起きるということです。
ホルムアルデヒド数値は、躯体や、中で使われる材料によって変わるということです。
やはり長く住み続ける家なわけですから、基本的に体に害がないような材料を使っていただきたいと思います。
また、ホルムアルデヒド数値があがって一番影響を受けるのは小さいお子さんです。
アトピーや喘息の原因になったりするからです。
健康対策として、まずは害が出ない材料を使って仕上げるというのが、私のおすすめする家づくりのポイントです。
今回のお題は、「ホルムアルデヒド数値」についてでした。
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以上、住まいづくりの達人、大沼でした。
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