vol.04 棟部のルーフィングの巻き込みが両側250㎜以上ある

2019/10/0217:09390人が見ました

チェックタイミング ~後戻りのできない「10工程」~

チェック項目

今回のピックアップ項目は、「棟部のルーフィングの巻き込みが両側250㎜以上ある」です。

現場品質コンサルタントの目

屋根のルーフィング工程の現場へ訪問させていただくと、棟のルーフィングの折り返しの施工に不備が非常に多く見うけられます。住宅瑕疵担保責任保険を申込むためには、設計施工基準を遵守しなければならなく、そこには※「谷部及び棟部は、谷底及び棟頂部より両方向へそれぞれ 250 ㎜以上重ね合わせることとする。」ます。住宅瑕疵担履行法が施行となって10年もたっているのに、両方向へそれぞれ 250 ㎜以上重ねが取れていない現場がいまだにあります。現場監督が基準を知らない、確認をしていないなどの理由が上げられますが、瑕疵保険の検査タイミングでこの部位を目視確認できないため、指摘できないというのも不備が減らない理由のひとつだと思います。 ※ルーフィング製造者の施工基準において雨水の浸入を防止するために適切であると認められる場合において、この限りではありません。

施工不備によるリスク

棟部を両方向へそれぞれ 250 ㎜以上重ねることで、雨漏りのリスクを低減させています。屋根廻りの雨漏りが発生しやすい部位であることから、フラット35の木造住宅工事仕様書においては、さらに棟頂部から左右へ一枚ものを増し張り補強を行うことが推奨されています。ルーフィングの重ねをしっかりとることで毛細管現象による水の浸入リスクを減らし、複数重ねることで防水性能を高めています。

解説

棟部で見受けられるルーフィング施工の不備を3例ご紹介します。明らかに問題があるとわかるものと大丈夫だろうと誤解しやすいものがありますので参考にしてください。

①折り返しの長さ不足
下の写真の現場は、両方向からルーフィングを折り返しているところまでは良いのですが、片方の折り返しの長さが250㎜以下となっており長さが不足している事例です。

②折り返しが無い
下の写真の現場は、①の事例と同じく片方の折り返し長さが不足していて、さらにもう片方のルーフィングの折り返しが無い2つの不備がある事例です。

③ルーフィングを棟の頂部で止めている
下の写真の現場は、ルーフィングを棟の頂部で両方向とも止めており、その上に一枚ルーフィングを被せている事例です。両方向からの折り返しが必要なため、棟の頂部のルーフィングは2重にならないといけません。もし、棟の頂部で止めるならば、ルーフィングを一枚ではなく二枚被せる必要があります。

◯メーカー基準も要確認
ルーフィングの施工は、瑕疵担保責任保険の基準の他にルーフィング製造メーカーの基準も満足しなければなりません。製品によっては300㎜以上折り返し重ね長さが必要と定められているものもありますので、ルーフィング製造メーカーの施工基準もしっかり把握しておく必要があります。

 

 

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