住まいづくりの達人、一般社団法人住教育推進機構理事長の大沼です。
テーマは、「安い新築より高いリフォームがなぜ良いか?」ということです。
今回のお題は、「結露の原理」についてです。
結論から言いますと、結露のコントロールは、温度と湿度の管理ということです。
やはり、家の温度と湿度は、常時チェックして頂きたいと思います。
この結露ですが、温度が25℃、湿度が60%以上の時に発生しやすいと言われております。
例えば、写真の右のグラフを見て頂くと、気温が25℃、湿度が60%以上の赤い枠の範囲の時に、カビも発生しやすいと言われていますので、そうならないように家の温度と湿度の管理が必要になると思います。
また、左の飽和水蒸気量のグラフを見てください。
1㎤あたり、どれくらいの水蒸気が空気の中に含まれているかというグラフです。
例えば、家の中を30℃に暖かくして、外出するために暖房を切って、帰ってきたら家の温度が10℃に下がっていたという場合、湿度がグンと上がって100%に近くなります。
それだけでなく、実は1㎥あたり8.8gの結露水が、家のどこかについているわけです。
これが40坪の家だとすると、約2.8㎏の結露水がついているということになります。
壁・天井・床・サッシなどに均等にくっついているわけではなくて、断熱性能が悪くて熱が一番奪われやすい窓に水滴がたくさんくっつくわけです。
また、風が流れにくような押し入れにも結露水がつきます。
よくあるのが、LDKは開放的だけれども、2階の寝室やまだ使われていない子供部屋などを閉め切っておくと、そういうところに実は湿気がどんどん逃げていきます。
そうすると、暖かくしてある部屋の隣の部屋でも結露だらけになっているということがあります。
結露を起こさないためには、やはり換気扇や戸を開けっ放しにして風を流してあげるというような対応が必要になります。
このような結露の原理を覚えていただいて、家の結露対策をしていただければと思います。
今回のお題は、「結露の原理」についてでした。
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以上、住まいづくりの達人、大沼でした。
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