住まいづくりの達人、一般社団法人住教育推進機構理事長の大沼です。
テーマは、「安い新築より高いリフォームがなぜ良いか?」ということです。
今回のお題は、「室内 調湿材」についてです。
結論から言いますと、内装材選びというのは快適な生活環境には不可欠なものになりますので、その辺を勉強しましょう。
例えば、呼吸をする内装材ですと、カビが生えにくいということがあります。
そうすると、アトピー・喘息などのカビが原因で起こる症状の、原因を無くすことができます。
また、あまり言われていないんですが、蓄熱効果というものも結構大事になってきます。
無垢の床板や塗り壁などですと、暖房器具で暖めた室内の空気を吸って蓄熱してくれます。
そうすると、床が壁の熱を放出してくれますので、室温がそれほど高くなくても暖かく感じます。
これはどういうことかというと、人が心地よく感じる温度は、およそ23℃だと言われていて、床と壁の温度を足して2で割った温度がその環境の温度になります。
例えば、室温が26℃で、壁が20℃の場合、環境温度は23℃になり心地よい温度ということになります。
逆に言うと、床や壁が熱を吸って蓄熱しないような材料の場合、暖房を26℃設定にして暖めても、壁の温度が10℃であれば、環境の温度としては18℃になるので、冬寒い空間ということになります。
ですので、やはり周りの内装材が熱を吸って蓄熱してくれるということが、居心地の良さに繋がりますので、冬でも床暖房がなくても快適に過ごすことができるということです。
このようなことからも、内装に調湿材を使うということを考えていただくといいと思います。
また、自然素材などであれば、ホルムアルデヒドを放散しないので、法律上義務付けられている24時間換気にも必要以上に頼らない、快適な室内空間になると思います。
これらのことを考えて内装材を選んで頂ければと思います。
今、子供のアレルギーは深刻な問題になっていますし、健康を保つための医療費も大きな問題になっていることを考えると、やはり体に良い素材で家づくりをするというのは、賢い選択になると思います。
今回のお題は、「室内 調湿材」についてでした。
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以上、住まいづくりの達人、大沼でした。
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