【特別編】何もできない時期に何をしたか

2020/05/3114:421503人が見ました

 


新型コロナによるパニックも緊急事態宣言の解除により、
徐々に日常を取り戻しつつあります。
専門家によると第二波の危険性があるなど、
まだまだ予断を許さない状態です。



これまでと同様に
ウィルス対策の徹底をすることは避けられないと思います。
政府からの支援策として
企業への救済措置も充実したこともあり、
倒産の危機を乗り越えることができた企業も多いと思います。

住宅事業に関して経済的な打撃が訪れるのは、
環境の悪化から半年以上先になります。
その理由は皆さまご承知の通り、
今工事をしている案件においては
ずいぶん前に受注したものだからです。

ある意味、受注のストックを工事によって
売り上げに変えているフェーズなわけで、
今売り上げが落ちているということになれば、
新築事業に限定して捉えると新型コロナによる
影響ではないということです。



そもそも新型コロナの影響が出ていたのは集客の部分であり、
その結果が契約数となって現れるのが
企業により差があるとしても、
おおよそ2カ月~3カ月後くらいでしょうか。

そう考えると、6月・7月・8月の契約数に
影響が出る可能性が高いので
注目しておきたいところです。

この時点で分かっていることは、
この6月からの3カ月がどういう結果となるか。
そこで将来が大きく変わってくるということです。 

私が主催するグループで確認できたことは、
多くの企業で影響が出ていないということ。
もちろん市場全体では、少なからず影響があったという認識です。

それなのに多くの企業で影響がなかったということは
どういうことか考えてみました。
結論は申し訳ないくらい簡単な事なのです。



それは、【何もできない時期に何をしたか】ということです。
『緊急事態宣言が発令されたから何もできないよ・・・』
と言って本当に何もしなかった企業も
一定数あるのではないでしょうか。

これではさすがに成果が出せるわけもありません。
それとは逆に、何もできないこの時期だから
スキルを高める行動をすることで
組織の底上げを図る企業もあったと思います。

私が見た中で成果が落ちていない企業の特徴としては、
次のような行動をした企業ではないかと思っています。
それは、
『求める結果を同じくするために手段を変えて行動した』
というものです。

簡単に言えば、『代替え案作戦』です。
そもそも求める結果は同じです。
ビフォーコロナ時には結果に結びつけるプロセスがあって、
その通りやれば計画通りの結果が出せていたとしても、
これほどまでに環境が変わってしまうと、
そのままで通用するほど甘くはありません。

そうすると、求める結果に結びつけるための
プロセスに変化させないといけません。
違うのは環境の差です。

Cにあたる市場変化が起きているのに、
今までの方法で良いわけがありません。
行政が緊急事態宣言を発令しています。
新型コロナに感染すると
大変なことになると顧客は恐怖を感じています。



これらの事を踏まえた上で、
じゃあ自分たちはどうするのか
ということを本気で考えなければいけません。

また別の視点で見ると、
今回のコロナの環境変化に合わせて
目標自体を変化させることもできたと思います。

今までの目標が『契約数』だとしても、
プロセスを分解した段階で商談につなげるための
『集客』ができないという問題が浮上します。

直接的な集客ができないのであれば、
集客につなげるための『顧客リスト数』の増加を
目標に掲げることもできます。
もちろん目標は数値管理します。
そして、緊急事態宣言が明けた段階で
一気に集客しようとなります。

その一気に集客があった際、
パニックにならないように集客イベントの組み方や
運営の仕方などが対策されていれば全く問題は出ません。

これは今後の環境変化にも対応するために
必要な事だと思うので、確認しておきます。

     マクロもミクロも環境を把握すること。
     自社の事業プロセスを理解すること。
     ボトルネックを発見すること。
     対策すること。

そして、すべての行動については必ず計測し、
問題があれば改善を行うことで成長していくのだと思います。
これくらいしないと上手く回らないと思います。



私が経営している
ハウスクラフトという会社で行った対策などは、
以前の記事で紹介しましたので、
読まれていない方は読んでみてください。

ちなみに、ハウスクラフトでは
受注は今のところ下がっておりません。
緊急事態宣言発令の期間は資料請求が増えました。

緊急事態宣言が解除されてから一気に来場が増えています。
この記事を書いている531日は
ハウスクラフトの上半期終了の日です。

今期の決算の着地も見えました。
おおよそ予定通りです。
これは、意図して求めた結果を出す
という経営者の仕事そのものです。

環境が変わったとしても、結果を出すのが仕事です。
厳しいようですが、
経営者にはそれだけの責任があるということですね。

変えられない環境はありますが、
だからといって許されることはありません。
みんな同じなのです。
だから、やる前に諦めてはいけません。
まず前を向きましょう。

では、また次回。

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