こんにちは、左近充です。
今更の話ですが、今年(令和2年)の2月に発表された国土交通省のロードマップを交えた、家づくりの在り方について妄想しようと思います。
国土交通省は2025年までに全ての建設事業に対して、BIMの原則化を進めようと発表しました。
シンガポールに関しては、5000平米超えの事業に対してBIMによる確認申請を原則化しております。(2015年に)
結局は強制力が無いと、BIMの浸透はしないのかなと感じます。
こんなお話しが予測できます。
2軒の家が隣同士で建築工事が進みました。
1軒はCADで平面図だけによる打合せ。(最初のプレゼンのみパースがつきました)
もう1軒はBIMで設計されていた為、打合せのプロセスが全て3D化され、家の隅々に至るイメージが共有できて建ちました。
CADで設計してもらった施主が、BIMで設計した施主の家に、実家から届いたミカンをお裾分けしに行った時に、こう感じるでしょう。
なぜ、お宅はここまで細かく収納やキッチンのアイデアが充実しているんですか?と。
BIMはデータベース化出来る為、住宅に纏わる魅力的なネタを次々と転用出来ます。
過去設計案件のナレッジを、建築の専門知識が無い施主に対して、選択肢の提供が出来るのです。
はっきり言って、建築の専門教育を受けていない人にとって、2次元の平面図だけで生涯の財産をつくってもらうには、ハードルが高すぎます。
だからこそ、BIMを用いた「共通言語」が必要なのです。
車であれば、試乗が出来ますが、
家ともなると、試住なんかは現実的では無いわけです。(都合の良いモデルハウスでの宿泊体験が限界でしょう)
少なくとも、昔は出来なかったことが今であれば共有化が出来るのです。
BIMどうのこうのではなく、2025年までには全ての家づくりに対して、「共通言語」を持った提案が出来るよう、努めるべきでは無いでしょうか。
お客様にとってストレスが最も少なく、わかりやすく納得のいくプロセスが、SNSの拡散によって当たり前になるでしょう。
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