[第4回] どうして中小工務店が広報の「プロ」を目指さないといけないの?

2020/08/0915:33560人が見ました

こんにちは、サンプロのコマツです。

今回は、過去3 回にわたって「企業にとって広報とは」をテーマに書かせていただいたコラムの、4 本目。そろそろ一度、話をまとめていこうと思います。

過去記事は下記リンクからどうぞ!

[第1回]広報担当って何するの?広告と違うの?工務店にも必要なの?

[第2回]工務店の仕事は「人」ありき。だからこそ、特に広報が必要な業界です

[第3回]広報の必要な工務店の話をします

 

広報をしない会社はどうなってしまうのか?

 

広報をしない会社はどうなってしまうのか? それはもう、一言「人離れ(ひとばなれ)」で説明できると思います。

離れてしまう人は「お客さん」「社員(スタッフ)」「職人(協力企業)」です。

「社員」には、潜在的な未来の社員としての「若者」も含まれています。

しかしながらこの「人離れ」は、「あそこの会社あんな優秀な人がいるよ」「あの人と仕事したいな」といった「個人の魅力」でなんとか解決できていることもあるんです。つまり、スタッフのセルフブランドですね(詳しくは前回【第3回】の記事をご覧ください!)。

 

しかしやはり、企業を名乗る以上「人離れ」は組織で対応すべき問題だとも思います。

 

「広報セクションを置くこと」を理想にかかげてほしい

 

ここまで読んでくださっている方には、この人離れ問題解決の希望となる「広報」の仕事がどれだけ大事なのか、もう分かっていただけてるのではないでしょうか。

「広報」の仕事と「広告」の仕事の両方が大事だと理解して投資すれば、ある程度は乗り切れることもあるので、「絶対に広報セクションをつくれ!」ということではありません。

ただ、会社の規模が大きくなるほど、広報というのはひとりの人間でひとつの企業をまかなえるレベルの話ではなくなるのです。「私たちはこういう人間だよ」ということを企業として発信するわけですから、正直片手間でやる仕事ではないわけですね。やはり理想としては、専門の担当者をたてて、いわゆる広報セクションをつくっていただきたい。

この「広報セクションをおく」ということが、我々中小工務店がこれから付加価値を付けられる一手であり、地域に貢献し、会社として永続できる、拡大していけるマイルストーンとなるはずです。

 

広報のプロを目指していこう

 

このチカラボの運営者でもある新建ハウジングさんが「広報を置きましょう!」という活動をずっとされてきたこともあり、広報担当者をおく工務店も増えてきました。ただ正直、その広報スタッフの方々に「あなたはプロですか?アマチュアですか?」と質問したとして、ほとんどの方が「素人だ」と答えてしまうのが現状だと思います。

でも、職人さんに同じ質問をして「素人だ」と答える人はおそらくいないですよね。

我々工務店は、家を建てる「商売」をしています。会社が商売をしている以上、それぞれが担当する仕事に関しては、広報の担当者も職人さんたちと同じ。プロでなければならないと思うのです。

 

次回は、「たまたま広報の担当をしているだけです」と思っている方が多い現状のなかで「広報のプロとは何か?」をテーマに掘り下げていきたいと思います。

 

 

【第4回のまとめ】「広報セクションを置く」いう目標はひとつのマイルストーン。中小工務店が付加価値をつけ、広報担当者がプロを目指す環境をつくる

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