工期や費用はなるべく具体的に伝える

2018/11/1911:08268人が見ました

工期はなるべく正確に建て主に伝える。工事が数日にわたる場合は、多少の余裕を見て5日想定なら1週間と伝え、「順調に進んだので早めに終わりました」と報告する。工事が数日にわたる場合、住まい手の生活に配慮する。トイレ改修の間はトイレを使えない。受忍限度は丸1日なので、必ず1日で工事を終わらせる。

1週間を超える工事の場合、施工性と建て主の負担の両面から仮住まいが望ましい。特に高齢者の場合、工事の振動や音、職人への気遣いなどから体調を崩しやすい。

工期と同様に費用の提示も正確さが必要だ。まずは概算見積り書でプレゼンを行なう。そして現場開始後、建物の痛み具合などにより費用増が生じる場合は見積り書を再提出して建て主の承認を得る。小規模な工事であればその場で金額を提示するスピード感が理想だ。

工事費に影響するのが廃材の処分費。特に庭石の処分はやっかいだ。大きなものだと移動にクレーンのレンタル費用で数万円掛かり、産廃処分にも費用がかかる。なお、処分費は介護保険の対象外なので、経費に含む。

現場で設置位置などの変更が生じる場合もある。この場合、関係者(当事者、家族、介護・医療関係者)に至急連絡を取り、現場を確認してもらい、承認を得る。事前にこうした事態が起こりうることを伝えておき、連絡がとれるようにしておく。

もともとまったく異なる位置に便器を置く予定だったが、介助方法の変更により今の位置に変更した(写真提供:あいる)

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