みなさん、こんにちは。
LoIRO.の鈴木あゆみです。( http://www.loiro.jp/blog/ )
建築『色」知識。
本日は「白系ベースクロスの落とし穴!」についてシェアしたいと思います。
(最後にサンゲツさんの最新「ベースクロスランキング」を掲載させて頂いています!)
以前、「”白”インテリアの落とし穴」についてシェアさせていただきました。
( https://chikalab.net/articles/233 )
こちらでは、白色インテリアは明るく見えて人気かもしれないが、
生理的な面から見た時に、白色=心地良さを感じる空間、とは言えない、という事をお伝えしました。
今回の「白系ベースクロスの落とし穴!」は、
インテリアスタイルについてのお話になります。
みなさんの中で、仕様決めをする際、
とりあえず白系のクロスを全体のベースクロスに選定しておき、
各部屋について、1面をアクセントクロスにすれば良い、という様な形で
お客様と選定している方はいらっしゃいますか?
これは、実際の所良い方法ではありません。
とりあえず、それらしく良く見えそうな手法、です。
なぜならば、アクセントクロスの色や柄によっては
4面ある中の1面だけをアクセントにしただけでは中途半端に見えてしまったり、
とりあえず選んだ白系ベースクロスとアクセントクロスの雰囲気が
貼ってみると似合わない、
という事が起きてしまうからです。
まずは色みです。
一口に白系と言っても
純白、生成り、青みの白、グレイッシュな白、等 様々あります。
インテリアスタイルにはそれぞれ似合う色み、があります。
例えば、温かみのあるナチュラルなインテリアのベースクロスに
普通で無難だからと、うっかり青みの白を選んでしまうと、
どうもしっくりこない空間が生まれます。
そして、白系クロスで気をつけなければならないのが素材感や質感です。
実は色みを感じないクロスだからこそ素材感や質感はとても目立つのです。
織物調・塗壁調・タイル風・石調
ツルツル・凹凸・光沢・もこもこ・ざらざら・塗りむら・・・。
例えば、同じような塗壁調の白〜ベージュ系クロスでも
そこにキラキラとした光沢のあるものが付いているだけで、
雰囲気は変わります。
塗壁調の場合、広く様々なスタイルのベースクロスに合いますが、
光沢が入った場合には、
やはりエレガントやシャビーシック、クラシカルモダン等の方が似合うようになります。
ナチュラルやザックリとしたアーシーな雰囲気のインテリアにはあまり合わないでしょう。
また、気にされない方はそれまでなのですが、
やはり、織物調の柄アクセントクロスを入れたい場合にはベースも織物調の方がマッチします。
現在、様々なSNSで素敵なインテリアを見ていらっしゃるお客様は目が肥えています。
そのお客様に対して無難パターンを当てはめることはもう難しいでしょう。
前回の記事(「2021年インテリアトレンド検証」 https://chikalab.net/articles/929 )
から見ても、
とりあえずベースは量産の白で、という考えは無くしていった方が良さそうですね。
似たような白系のクロスも、スタイル分けができます。
ぜひ一度お使いのクロスをチェックしてみてはいかがでしょうか。
ということで、
本日は「白系ベースクロスの落とし穴!」についてシェアさせていただきました!
LoIRO.の鈴木あゆみでした。
▼最新2021年5月ベースクロス人気ランキング (サンゲツ)