住まいづくりの達人、一般社団法人住教育推進機構理事長の大沼です。
テーマは、「安い新築より高いリフォームがなぜ良いか?」ということです。
今回のお題は「間取り」、特にキッチン・洗濯・物干し場の動線についてお話します。
結論から言いますと、このキッチン・洗濯・物干し場の動線をストレスフリーにしていくということがとても大事になります。
やはり、毎日動く空間ですから、少しでも動きやすく楽な動線にしていくということです。
「ママ目線の家事動線」と私はよく言います。
このキッチン・洗濯・物干し場の動線なんですが、敷地にもよりますが、動きをなるべく少なくするという、戸建リノベーションのきっかけにもなります。
もともと昔の家はすべて個室で考えられているので、無駄な動きが多い家がよく見受けられます。
例えば、築40年の昔の家の図面を見て頂くと、和室があって、奥にそれぞれ個室としてリビング・キッチン・トイレが二つあって洗面があります。
キッチンの出入り口がホール側にしかないので、そこから出て洗濯をして、二階の物干し場にいくという動線でした。
そのために毎日奥さんは動きが大変でした。
実は、キッチンやLDKの住み心地がよくなるようにと、1年前にリフォームをしたんですが、実際は思い通りになっていなくて、この家を売却して新しい家を建てたほうがいいのかと迷っていました。
そんな時に、私が紹介されて相談をお受けすることになりました。
1年前のリフォームのときに、システムキッチンを新しいものに取替えていましたから、これを上手く使って対面キッチンに変えることにしました。
また、なぜか分からないんですが、LDKの真ん中に柱が二本2本残っていました。
前にリフォームした大工さんが、この柱は抜けないって言ったらしいんですが、抜けない柱なんてないので、ちゃんと補強して抜きました。
そして対面キッチンのLDKをつくりました。
そして、キッチンの裏側に出入り口を設けて、洗濯・洗面との動線をしっかりとつくりました。
もともとの洗面よりも大きい空間にして、物を置けるスペースを確保しながら、洗濯との動線を良くしていくというやり方にしました。
更に、二階にあった物干し場を一階に設けました。
なぜなら、このお客様はある程度年配の方でしたので、二階への上がり降りが難しくなって嫌になってきていたからです。
それなら一階に物干し場をつくりませんかという提案をさせて頂きました。
そうすることで、奥様の普段の動きがとてもスムーズになり、ストレスフリーになってくるわけです。
このような動線をつくることが、本来の戸建リノベーションになると思います。
今回のお題は「間取り」、キッチン・洗濯・物干し場についてでした。
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以上、住まいづくりの達人、大沼でした。
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